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別の観点から、

人間の耳は、右と左で、音を聞く時耳の位置のずれから生じる位相の差や、発音体からの距離の差から生じる遅延の差によって発音体の位置や、その場の音の広がりを感じ取っています。

要するにステレオとは、モノラル＋モノラル＝ステレオなんですが、正確に言うならモノラルＬ＋モノラルＲ＝ステレオということになります。現場の音の広がりはモノラルでは表現できません。

もっと厳密に言うとまったく同じモノラルの音を二つのスピーカーから出しても、それはモノラルにしかなりません。

なのでモノラル＋モノラル＝モノラルなのです。ステレオにはなりません。機械的にも再現はできませんね。

最終的にどういう音声を出したいのかで、収録方法は変わってきます。


無難にいくなら、ステレオミックスをもらって編集時に差し替える方法が楽でしょうね。

(補足)
モノラルミックスは、字の通りモノラルです。スピーカーが一つで再生できます。この音を二つのスピーカーで聞いてもモノラルです。

ステレオは二つのスピーカーを使って、右側の成分と左側の成分違うものを鳴らし、音の広がりを再現することです。
当然再生するには、二つのスピーカーが必要で、再生デッキもステレオ（右左で別の出力）で出力される必要があります。

通常、レコーディングしトラックダウンするには、ステレオでミックスするのが通常ですが、
まれにモノラルでミックスすることも業務上あります。

ちなみに、ＰＣで、ＭＰ３などで聞くオーディオファイルは一つですが、中に右側成分と左側成分が含まれていて、
ステレオで再生されてます。