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結婚式の撮影を２０年してきました。一番大事なことは、面白いカメラワークや撮影テクニックではなく、一生に一度のシーンを確実に撮影することです。音声もしかりです。特に結婚式は、音声の強弱の激しい撮影です。（ライブの音楽物とは違います）拍手や歓声、歌声は音量が大きいのですが、挨拶は一般的に音量が低く、特に録音や撮影後の音声は良く聞こえません。家庭用のビデオカメラの音声は、そういった音量の変化にも対応できるように、ＡＶＣ（自動音量調整）がついており、ある程度平均化した音量で、自動的に録音されるようになっています。内蔵のマイクにはＡＶＣの他にも、コンプレッションといって、自動的に元の音の音量の高い部分は圧縮して歪ませて、平均化した音にして録音する機能があります。（歪ませるといっても、決して聞いて不快なレベルの物ではありませんし、実際は圧縮してもなお拍手の音だけが特出して、大きい音で録音される始末です）そのため決して音質的には良い物ではありません。特に音楽物の記録には。しかし普通の用途には、必要不可欠な機能なのです。披露宴のような録音の場合は、そのような圧縮をかけても、高低全体を録音する必要があります。アマチュアが撮影する場合は特にそうです。（普通に撮影すれば良いのです）へたに外部マイクなどを使うと、そのＡＶＣやコンプレッションがうまく働かないことが多く、大抵は失敗します。「友人のメッセージ」は本人に近づいて撮るわけで、周りの音は拾いにくいし、内蔵のマイクでも十分です。「一生残るものなんで音割れや音が拾えなかったなんて事は避けたい」のであれば、素人は外部マイクの使用は絶対に避けるべきでしょう。