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ゲーム機の争いというのは、昔からあり、そして今後もあると思います。

私は、PCエンジンという90年代前半がピークだったゲーム機が一番好きで、
ほとんどゲームしなくなった現在でも、ニコニコ動画でプレイ動画を見ます。

PCエンジンはNECが販売していたゲーム機で、
現在のPS3のような位置付けになると思います。
当時、最大シェアは任天堂のスーパーファミコンで、国内最小シェアはメガドライブでした。

現在のXbox360の立ち位置と同じく、メガドライブは北米では売れているが、
国内ではあまり売れない、マニアックなゲーム機という評価でした。

2ちゃんねるのレトロゲームのスレッドの中には、
http://game14.2ch.net/test/read.cgi/retro/1192794221/l50
のように未だに、この数世代前のゲーム機論争がされています。
しかし、殴り合いになるような熱さはもう既になく、昔の惰性で、
ゲーム機を使った「論争ゲーム」をちまちま繰り広げているだけの話です。
馬鹿らしい話ですが、この手の論争はユザー数が減っていくだけで終わりがありません。


更に、PCエンジンやスーパーファミコンの論争の前には、
メーカー独自規格パソコンでの論争があり、
NECのPC98とシャープのX68000、更に富士通のFM-TOWNSなどのユザーが
今考えるとどうでもいいようなことで論争してた時代がありました。
もちろんもっと前も。

このように何時の時代でもゲーム機で派閥争いというのは起こりますし、
その原因は金がないからです。
誰もが全てのゲーム機を所有し、全てのゲームソフトを買うことができれば争いなどありません。
しかし、実際それは不可能なので、自分が買ったゲーム機を擁護することになるのでしょう。
ハードウェアのシェア争いというのは非常にシビアであり、負け組みハードではゲームソフトがでません。
初代プレイステーションに負けたNECのPC-FX（PCエンジンの後継機）では、
わずかに62本のゲームソフトが発売されたのみです。

シェア争いに負けると、自分の持っているゲーム機がゴミ同然になってしまうため、
ユーザーは自分自身が広告塔となって口コミで、仲間を増やそうと躍起になるのかも知れません。

ニコニコ動画ユーザーの平均年齢は、中高生ぐらいが最も多いようですので、
やんちゃざかりで、ついつい余計なことを言ってしまう時期かもしれませんが、
PCエンジン動画では「この良さはゆとりには分からない」という年少者批判がされています。
更に、「にわか消えろ！」などという発言もあり、レトロゲーム愛好者が増えにくい状況を作っています。

結局は宗教と同じです。
ゲーム機に対して強い愛着を持っている人間は、他機を攻撃し、自らの優位性を確保しようとします。
更に、ユーザーという集団の中でも上下関係を作りたがります。

「自分はゲーム機に対して金銭面や労力によって大きな貢献をしたのだから、
新参者は古参を尊敬し、ゲーム機の知識を深めプレイを練習し、
より高みに到達できるよう努力しなければならない」

という考え方があるように思えます。この傾向はアーケード格闘ゲームなどで特に顕著です。
ゲームシステムが大幅に変わって、新参者が勝てる状況になることを古参は嫌います。
自分が費やしてきた労力や金銭などが無駄になるからです。

ゲーム以外でも、
野球の阪神ファンの前で、他球団を誉めるような話をするとケンカになることもあるでしょう。
自分が習っている武道の流派を否定されれば殴り合いになってもおかしくはありません。

自分の属している集団を敬愛し、その集団に害をなす存在を消し去ろうとするのは、
人間の基本的な性質であり、永久に変わらないでしょう。


ああ、そうでした。
大事なことを忘れていました。これだけは言っておきます。
メガドライブはクソです。