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トヨタとして儲かっているのかどうかは別にして、高級車としては本流ではないSUV（RX）やハッチバック（CT）が屋台骨になってしまっている現状は、高級車ブランドとしては大変マズイと思いますね。
私が最近驚かされたのはLS600hで、昨年アメリカでは、なんと84台（！）しか売れなかったのだそうです。（http://ecocar.asia/article/53335063.html）
通常、高級ブランドのフラッグシップモデルはブランドイメージの象徴であり、それだけに最上級を求める富裕層の支持は厚く、高額なわりには堅調な売れ行きを維持している場合が多いはずですが、LS600hの不人気ぶりは尋常ではありません。
日本での状況からすると信じ難い惨状ですが、国沢氏の論評が正しいとすれば、HV車こそがフラッグシップにふさわしいと考えたレクサスの戦略は、完全に見込み違いだったというほかないでしょう。
そして何より気になるのは、当のトヨタがそれをどう捉えているのかということです。
もし自社のフラッグシップサルーンが、日本でしか認めてもらえないガラパゴスカーでも問題ないと考えているのなら、なるほど、HVの威光が燦然と輝く国内で台数をさばくため、急速にボトムラインを拡大していく方向性にも合点がいくのですけれどね。