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税金の区分というのは、当然ながら国により異なります。
自動車に毎年科せられるコストということですと、ドイツは日本と比較的よく似ていますが1000cc単位ですし、イタリアであれば馬力が基準、アメリカに至っては「区分せず全部一律」というアバウトさです。

日本国内の販売は、所詮は世界販売の約１割の市場、トヨタにとっても全体の15%程度という、「一部の市場」に過ぎません。ですから、日本の税金区分にばかりこだわっても仕方有りません。

もちろん、開発のスタート時点では「およそこの程度のスペック」という目標が設定されているでしょうが、開発の成果を日本の税金区分に合わせて性能を落としていたのでは本末転倒だから、というのがひとつの理由としてあります。

また、3.8リッターや4.6リッター(アメリカではそれぞれ1ガロン・5/4ガロン)というのは、アメリカ市場でわりとメジャーな排気量で、「他車と比較しやすい」ということも理由のひとつでしょう。2.4リッターも、基本的にはアメリカの5/8ガロンがベースになっていますので、きっちり2400ccより少し小さくなっています。(アメリカの単位では、1/4、1/8、1/16…をベースとした、分数による表記がよく使われます)
言うなれば、これらが「世界的なデファクトスタンダード」です。