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●プライス
アクアの最低ランク＝169万円
ヴィッツ 1.5Lの相当ランク＝（推定）139万円 ～ ヴィッツのFグレードにもし排気量1.5Lエンジンがあれば

→ 差額は約30万円

（参考）プリウスの最低ランク＝217万円

→ プリウスより約50万円安い

●どうやって価格を下げているのか？
下記があります。

★主要部品
・エンジン排気量 1.8L→1.5L ～ あまり大きくなコスト低減になりません
・モータ 60kW→45kW ～ 磁石量が減るので，コスト低減に有効
・電池 1.3kWh→1kWh（推定） ～ コスト低減に有効

～ せいぜい3万円くらいでしょう

★いわゆる装備品
・ステアリングのテレスコピック機能 … なし
・運転シート … 上下調節なし
・ワイパ … 間欠ワイパの時間調節なし
・シート地 … 非常に安い材質
・リヤ・シート … 一体型（左右に分離できない：荷物輸送車のよう）
・リヤのドアガラス … 手回し式 （今どき？）
・ガラス … 遮音性が低い
・タイヤ … 通常は15インチだが，14インチ

～ こちらも仕様を増やしているので，せいぜい2万円くらい

★燃費対策品
・排気熱回収器 … シートヒータとあわせて2万円くらい

つまり全部合わせても10万円にもなりません

●まとめ
プリウスはインサイト（価格189万円）に対抗するため戦略的なプライスになりました。そして今回のアクアはフィット・ハイブリッド（価格159万円）に対抗するためです。逆にいえば，相当，がんばっていると言えます。
トヨタの方は，モータコスト，量産効果，そして車体軽量化の3点により，コストを下げているとおっしゃっています。たしかにその通りです。それにしてもプリウスとの価格差を埋めるほどではありません。
トヨタでは，プライスの高いプリウスの派生車（HS250hやSAIなど）を出すことで，利益を出しています。このため今後，アクアの派生車を出し，プライスを高く設定することで，利益を出す構造になるでしょう。

簡単ですが，ご参考になれば幸いです。