40

view

どの車種がどうのこうの、何故統一されていないかより、ブレーキの原理、ドラムブレーキとディスクブレーキとの構造的な違い、それによる得失、長所と短所を理解していらっしゃいますでしょうか。

もともと、車のブレーキはフロントもリヤもドラムが殆どでした。（５０年ほど前の話）１００年以上前には構造上簡単なので、蒸気機関を搭載した最高時速２０ｋｍ/ｈの車にディスクブレーキがついていた例もありますが。

ブレーキの役割は運動エネルギーをドラムとシュー、又はディスクとパッドの摩擦で熱に変換し、その結果車が止まると言うものです。それが車が昔と比較して高速になり頻繁な急ブレーキなどで熱の放出が間に合わなくなり、フェード現象といってブレーキが効かなくなる恐れが高まったので、ドラム内に熱が溜まり易いドラムブレーキより、空気中に熱を放出し易いディスクブレーキが特にブレーキング性能にかかわる前輪、又、スポーティカー、スポーツカーでは４輪ディスクが主流になりました。

しかしながら、ディスクブレーキの大きな欠点はパーキングブレーキとしては効きが悪いので、高速時のブレーキング性能、レース等の頻繁なブレーキにあまり縁のないファミリーカー、中級車では依然として後輪にはドラムを使用しています。要はその車の設計理念と設計者の意向もあるでしょう。

尚、カローラのリヤブレーキは、ドラムのものもディスクのものもあります。