202

view

図面はありますか？無いと受け付けてくれる所は無いと思います。
現物からギヤの図面を起こせる人って、そうそう居ないです。
ギヤやスプライン・テーパーコーンの緒元を理解し、交差を含めて寸法を決定しないと機能する部品の図面になりません。
ギヤ部はモジュール、圧力角、歯数、ねじれ角、外径、歯底径、面取り開始径、オーバーボール寸法（転位量）、クラウニング量
スプラインの場合、モジュール（ダイヤメトラルピッチ）、圧力角、歯数、外径、歯底径、逆テーパ角、面取り角度、オーバーボール寸法
テーパーコーンの基準径、テーパ角度、位置精度
ざっとあげましたが、このような詳細寸法が必要となります。

加工だけのお話ですが
ヘリカルギヤの場合、５軸制御のマシニングセンタを使って、時間を掛ければ可能かも知れません。
スパーギヤだとカッターにも寄りますが３軸でＯＫかな？
加工プログラムは図面さえあれば何とか組めますが、ギヤ加工のプログラミングはかなり時間が掛かります。
インボリュート曲線を作成するのですから、それなりに時間が掛かります。
プログラミングの時間も料金に含まれるのでかなりの高額になります。
もし、加工出来たとしても、ギヤは熱処理変形がどう出るか予想がつかないので、トライ＆エラーの繰り返しとなる可能性もあります。
その熱処理は浸炭焼入れが必要です。
熱処理後はリン酸皮膜処理が必要ですし、テーパーコーン部やベアリング嵌合部・スラスト面（ギヤ端面）の研削加工が必要です。
ミッションのギヤは形さえあれば動力が伝達されると言う単純なモノではありませんので、これらをゼロから造るとなると相当な苦労が必要となります。

補足から
適合しているミッションコンプリートを入手するのが早くて確実だと思います。
入手可能なら凄く良い買い物ですね。