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一言で言うと，見た目よりも操る楽しみを追求したのがルノースポールで，見た目を大事にしたセンスが良いモデルで更に速さを加味したのがスポーツシックと言う事になるのではないでしょうか。

ルーテシアルノースポールの場合，一連のルノースポールのモデルと同様に，もっとも重点を置いているのが，スポーツモデルとしての自由自在に操れる運動性能の向上で，スタイルはそれに付随するという位置付けです。
ですので，エンジンはどれも専用エンジンでシリーズの中に普通のエンジンのモデルやATの設定などはありません。
したがって，ルーテシアRSのホットハッチとしての純度とレベルの高さは，このクラスでも随一と言っても良いくらいです。
ただし，ルーテシアRSはあくまでも機能優先ですので，デザインのセンスの良さなどは，DS3の方が優れていると感じる人が多いかも知れませんね。

それに対して，シトロエンのDS3の場合は，DSシリーズの位置付けとも関連していますが，このモデルにとって一番重要なのは，スタイルを含め格好良く見える事であり，純然たるスポーツモデルを目指しているわけではないので，ATの設定もハイチューンでない普通のエンジンも含まれています。
そのDS3の中でも，スポーツ度が高く速いモデルがスポーツシックという事になると思います。
もちろんシトロエンも長年シトロエンスポールやシトロエンレーシングで培った技術や経験の蓄積がありますから，スポーツシックもただちょっと速いというだけではなく，ちゃんとホットハッチとして高いレベルまでには仕上げられていますし，エンジンもチューン度合いは異なりますが，ミニクーパーSやプジョー207GTIなどと基本的には同じですから，なかなかレベルの高いエンジンです。

ただルーテシアRSに比べるとスポーツモデルとしての純度は若干低めで，本当の意味でルノースポールと張り合おうと思うと，日本には未導入ですが，シトロエンレーシングが手掛けた限定車のDS3レーシングがライバルという事になると思いますよ。