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アウディ、BMWのハイパフォーマンスモデルに乗り継いでいるものです。

大げさでなく、クルマの本体価格と同じくらいの金額を維持費として、現金で用意できる財力が必要かと思います。
このようなハイパフォーマンスモデルの場合、エンジンのトルクから来るクルマのシャーシ等への負担が限りなく大きく、どうしてもシャーシ等、車全体への負担が大きいという問題を抱えています。

そのため、びっくりするような部分がよく故障します。

また、ハイエンドのモデルは、専用パーツが使われていることが多く、このような部品が故障した場合、とても大きな金額の出費となります。
これは、M5のような車の部品は、生産数が稼げないため、そもそもの単価が高く、また、台数が絶対的に少ないため、中古部品を仕入れることが大変難しいからです。
笑い話みたいな話ですが、例えばE39の場合、ヘッドライトを1つとってもその傾向は顕著で、M5に使われている自動光軸調整のシステムは、M5と540iにしか使われていないシステムのため、自動光軸調整が故障した際、525iや530iのヘッドライトを中古で買ってきたからといって、直りません。このヘッドライト、なんとお値段は、諭吉さん40人分超です。笑えないのは、この自動光軸調整のモーターですが、キセノンのバーナーと近くに設置されているため、ケーブルがよく焼き焦げて故障します。そして、悲しいのは、この場合、部品交換だけという事は通用せず、ヘッドライト丸ごとの交換となります。(E39の大きな欠点の1つです)

ここに和をかけて恐怖なのは、E39は開発当時コストダウンがあまり意識されずに開発されたため、1つ1つの部品の出来は良いのですが、部品交換の部品代が高くつく傾向があります。
これが故、E39は、E60と比べると維持費では比較にならないくらい高くつく車になっています。

しかしながら、EセグメントのセダンをMTで扱うような車はもはや皆無です。
そういう面ではとても希少性の高い車で価値はあるとは思いますが、購入後なかないためにもきちんとした資金計画を持った上で、ご購入をされることをオススメします。