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まず、ハコスカの意味を分かっていなければ話になりません

●ハコスカとは？
ハコスカとは、主に3代目スカイラインの愛称で、「ハコ（箱）＝セダン、スカ＝スカイラインGT」という意味があります。このスカイラインGTとは何か？
この愛称は実は3代目に限らず、同じ4ドアセダンスポーツカーの2代目のプリンススカイライン2000GT-B（又はS54-B）も呼ばれることがあります。この車はただの4ドアセダンのスカイラインに、当時のプリンス自動車中最高級車のグロリアのエンジンをぶち込んだ無茶苦茶な車で、当時はスカイラインGTと名乗っていました。1964年のレースで一時は当時最強だったポルシェから1位を取るという伝説ができました
これ以降、それが話題となって、見た目はおとなしいセダンなのにもかかわらず、中身はレーシングカー、という発想ができ、この車から「羊の皮を被ったオオカミ」、「ハコスカ」と呼ばれるようになったのです

3代目スカイラインはその2代目の血を受け継いだ車で、簡単に言えば2代目スカイライン2000GT-Bをさらに強化した車が、1969年に登場した初代スカイラインGT-Rです。当時は排気量が2000ccだったため、2000GT-Rと呼ばれていました。初代の1969年モデルもセダンにスカイラインGT（後のS54-B）の血統を継ぐレーシングエンジンから、「ハコスカ」と呼ばれていました

→ハコスカは（4ドア）セダン＋スカイラインGTを意味する。何故か3代目スカイラインのみこの愛称が認知されているが、本来は2代目スカイラインのプリンススカイライン2000GT-B、3代目スカイラインのスカイライン2000GT、スカイライン2000GT-Rがこれに当てはまる


●2000GTとは？
単にスカイラインの直列6気筒2000ccエンジンモデルのグレードです。3代目スカイラインでなく、ケンメリ（）ケンとメリーのスカイライン）の4代目、スカラインジャパン（SKYLINE JAPANから）の5代目、ニューマンスカイライン（俳優ポール・ニューマンから）の6代目まで用いられました

・3代目（C10型）：L20型の直列6気筒OHCエンジン
・4代目（C110型）：3代目と同様のラインナップ
・5代目（C210型）：L20S型の直列6気筒OHCエンジン
・6代目（R30型）：5代目と同様のラインナップ

他に2000ccの車がありますが、直列4気筒エンジンだったり、呼び名がGTSやRSなど様々です。

ご参考に