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エンジンオイルのグレードの「SG」だの「SJ」だのといった表示は、Sのあとにくる文字がアルファベット順で後の方の文字であるほどグレードが高くなります。したがってSGを指定しているエンジンにSFやSEのグレードを使うことは不適当ですが、SJ、SH、SL、SMを使うことにはなんら問題はありません。

指定どおりのオイルがなかなか見つからないのは、粘度が「7.5W-30」というものだからでしょう。10W-30や5W-30などというものは多いですが「7.5W」という中途半端な数字はなかなかありません。

さて、オイルというものは温度が低くなればドロドロになり、温度が高ければサラサラになります。低温時にオイルがドロドロすぎると始動性が悪くなったりしますし、高温時にサラサラになりすぎると擦動面の油膜を保てなくなりますので、ドロドロすぎてもいけませんしサラサラすぎてもいけません。
オイルの粘度表示で例えば「10W-30」などという表示があった場合、「10W」が低温時の粘度を意味し、この数字が小さいほど温度が低い時でもドロドロになりにくいことを意味します。うしろの「30」は高温時の粘度を意味し、この数字が大きいほど高温時にサラサラになりにくいことを意味します。したがって前の数字が指定の数字よりも大きいもの、後の数字が指定よりも小さいのは適していません。
なので「7.5W-30」が指定されている場合、「10W-30」や「0W-20」などといったオイルは適しませんが、「5W-30」あるいは「5W-40」といったオイルは使うことができます。
極端な話、0W-50などというオイルも使うことはできますが、かなりの寒冷地でもないかぎり「0W」を使う必要性も感じませんし、また「50」ぐらいのオイルは高回転で回し続けてもエンジンを護る力はありますが一方で燃費は悪くなりますので、激しいスポーツ走行をするわけでもない限り50ぐらいもの粘度は必要はありません。何よりそんなに幅の広いオイルは無駄に高価なだけですので、やはり5W-30あたりが無難かと思われます。