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いわゆるカーボンローターというのは絶対的な制動性能や耐フェード性が非常に高く、また軽量であるため、最近の超高性能化したスポーツカーを止めるための最終兵器として投入されてるんですね。

ですが、カーボンローターとは本来純粋なレース向きのパーツであり、低温特性が極めて悪く（つまり効かない）、そのままでは市販車のブレーキとしては全く役に立たないんです。

10年以上前だったかな、現在のカーボンセラミックローターの技術が確立する前に、そういうほぼレーススペックそのままのカーボンブレーキを設定した車があったんですが、街乗りレベルのローター温度では乗るのが危険なくらい全くブレーキが利かなかったそうです。

そのため、最近の輸入スポーツカーに採用されているカーボンセラミックブレーキというのは、その弱点を克服すべくカーボン素材にセラミック素材を混ぜ込むなどして街乗りレベルの低温域での特性を大幅に改善したタイプのローターになります。

よって、実用上基本的に街乗りレベルでも問題はなくなったのですが、それでも基本的な特性はカーボンローターのソレであるので、主にサーキットクラスの高温に適した性能となっているのですね。

このテのブレーキ、まあ付いてれば最近は売りになるものなので、カタログとか見ていただければよく分かるのではないかと思います。