209

view

ザガートに限らず、ピニンファリーナやイタルデザインなどイタリアのカロッツェリアは色々なクライアントの仕事を請け負いますが、大別して3つのパターンがあります。

　１つは、個人からの注文による顧客の好みに合わせた1オフモデルの制作で、これは顧客のオーダーによりだいたい1台限りというケースが多いですが、先日公開された日本人顧客がオーダーしたザガートモデルのフェラーリは要望により2台制作されました。
このクラスになると、1台のオーダーで価格が億単位というケースも珍しくありません。
1オフモデルは、必ずしも一般に公開されるとは限りませんので正確な数は分かりませんが、ザガートだけでも少なくとも百種類以上はあるようです。

2つ目のパターンは、自動車メーカーが既存モデルのスタイリングの手直しや追加モデルを依頼するパターンで、最近ですとオランダのスパイカーやトヨタがハリヤーのカスタマイズを依頼してます。
多分あなたが思っているパターンは、この事だと思いますが、アストンマーティンですと一番有名なDB4GTザガートの他にDB7ザガートやロードスターにザガートバンティッジとボランテとヴァンキッシュロードスターの6車種です。だだし、総数19台と言われるDB4ザガートも顧客の好みによって細部が微妙に異なっています。

そのほかの、日産がオーダーしたオーテック・ステルビオ・ザガートやマセラティのスパイダーザガート、アルファロメオの1300ジュニアザガートやジュリアTZ1とTZ2やジュリエッタSZ、ランチアのアッピアザガートやフルビアザガートやフラミニアスポーツザガートなどが有名なモデルとして知られています。

3つ目のパターンは、ザガートが独自に企画生産したモデルで、アルファロメオSZやRZ、ランチアのハイエナザガート、日産ベースのザガートガビアなどがあります。

ここに列挙したモデル以外にもたくさんありますが、下記のURLに色々と出ていますから調べてみると良いのではないでしょうか。
http://www.zagato.it/ukgallzc.htm