96

view

VW等やメルセデスもそうですがあの辺のドイツ車で、日本に正規ディーラー車で入ってくるものは本国では、言うなればフル装備のような状態なんですよ。
本国では全く高級装備や快適装備の無い素の状態のシンプルなベース車に自分の欲しい装備だけをオーダーで装着するのです。

つまり殆どが注文を受けてからのオーダー表通りに製造するのである程度の納期がかかるということです。
しかし日本では納期の短縮化や、輸入元の販売効率を高めたい狙いもあってある程度の装備を全部セットにして一律化した車を販売しているのです。そこにちょこまかとした若干のオプションが選べるくらいで、オプションの選択肢は少ないですよね。
アウディーとのバランスは関係ありません。近年のＶＷはブランドイメージの向上に注力中で、品質面においてもアウディーとＶＷはもうそこまで差があるわけでもないですし車種によってはあちこち部品の共有化も進んできていますしね。


要するにドイツ本国がそういう価値観ではなく、日本の輸入元の方針なんです。
元値が高い車に比較的高級な装備が初めから装着されているのは、日本の消費者はやはり輸入車には値段なりの装備を期待しますので、これも輸入元が本国にこれらの装備をセット装着した状態でオーダーするからです。

例えば９５年頃のメルセデスのＷ２１０型のデビューあたりから、日本で正規販売されるメルセデスはグレードにもよりますがオートエアコンにＰシート等の装備が最初から付いてきましたが、これも本国では素の状態だと昔ながらのダイヤル式のマニュアルエアコンのままなんですよ。
他にも、ゴルフⅢの時代のＶＷはよほどの低グレードでない限りは日本では、電動ミラーにパワーウインドーでオートマが装備されてましたがこれも本国では高級装備で素の状態では手動ミラーに、手動窓でマニュアルミッションなんですよ！
でもこのゴルフⅢ、日本ではマニュアルエアコンのみでしたがなんと本国ではオートエアコンも選べました。こういう装備こそ日本向けの車輌に付いていそうですが、なぜか日本では最後までマニュアルエアコンのみでしたね～。

今では事情は違うかもしれませんが、基本的にはこんな仕組みです。日本でも本国ドイツのように自分の欲しい装備だけ選べたらいいですよね～・・。