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> 国産車の場合、ハイオク仕様車にレギュラー給油しても全く問題ない

この認識からして間違っています。
現在のハイオク仕様車ではノッキングセンサーを登載し、レギュラーガソリンを入れてノッキングが生じた場合は点火時期をずらしてエンジンに与えるダメージを低下させますが、だからといってダメージを完全になくせるわけではありません。あくまでもなるべくノッキングを抑えて、ダメージを低下させるだけです。完全にダメージをなくせる保証はありません。
これは間違ってレギュラーを入れてしまった場合や、緊急時でレギュラーガソリンしか入手できなかった場合などでも、すぐに故障しないような安全対策に過ぎません。そのまま乗り続けるような状態は想定しておらず、そんなことをすればいつ壊れても不思議ではありません。
事実、レギュラーで走り続けて車がおかしくなり、高い修理費を払う羽目になった例は数知れずあります。たまたま運良く壊れなかったというだけの人の話を鵜呑みにして、レギュラーで走り続けるべきではないでしょう。

そもそも、ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れると燃費が大きく低下します。これは大幅にパワーが低下するために、普段よりアクセルを踏む必要があること、また、ノッキングによって燃焼筒内温度が上昇するに事を防ぐため、コンピュータ制御によって普段より多くの燃料を送り込んで温度を下げる動作をするためです。
どのくらい低下するかは車によって大きく異なりますが、良くて５％、酷い場合は30％以上も低下します。最近の車はレギュラーを入れることによるダメージはかなり抑えられるようですが、その分、燃費の低下も大きいようです。
かつてはレギュラーとハイオクの価格差は15％ほどあったため、燃費の低下分を考えても得になったケースもあり得ましたが、ガソリン価格の高騰により、現在は５％ほどの価格差しかありません。そのため、ハイオク車にレギュラーを入れてガソリン代が節約できる可能性はまずありません。ほぼ確実にガソリン代がアップします。
このご時世、原油価格高騰に苦しむ石油元売り会社やガソリンスタンドに少しでも貢献しようという考えは立派だと思いますが、わざわざ払わなくてもいいガソリン代を余分に払う必要はないと思うのですが (^^;)。

ちなみにVWの場合、本国は日本のレギュラーとハイオクの中間くらいのオクタン価が指定です。そのため、ハイオクとレギュラーを混合して使う場合は問題は起こりにくいと思いますが、日本向けにコンピューターを調節し、よりオクタン価の高いガソリンに合わせてある可能性もありますので、故障覚悟の自己責任での使用となります。