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ご説明されている内容から故障の原因等を明確に回答できませんが、別の観点から書かせて頂きます。

まず、ディーラの説明は納得できない、というのは同感です。
ただ、ディーラでは、テスタで読んだ結果から状況を判断していると思いますが、はっきりわからなかったのではないでしょうか。（異常個所が漠然としている、多すぎて原因を特定できない等）
他の方が回答されている通り、テスタの診断結果を聞いてみるのは良いと思いますが、明確な返答は期待しないほうが良いかもしれません。
テスタで原因が判明するものもあれば、判明しないものもあると思いますので、正確にはばらしてみないとわからないと思います。
それでも、特定できないならばそれなりの理由を知りたいと思うユーザは多いと思いますが。

一般的な感覚（主観ではありますが）からすると、故障の原因を突き止め故障箇所を修理する、という方法が考えられると思いますが、996/986のM96系といわれる水冷エンジン（GT3、ターボ系を除くもの）は、エンジンの構造上と価格の問題で、オーバーホールは行わず、エンジン交換、というのがPAGの方針のようです。

エンジンの構造をお調べ頂ければ想像可能かもしれませんが、空冷エンジンのクランクケースを受け継いだM97系のエンジン（GT3、ターボ系）と比べると、部品点数がかなり少なく、価格は1/4程度だったと記憶しています。（M96系は確か200万くらい）

ばらして原因を突き止めて組み上げるより、交換したほうが安くて早い、ということですね。

余談ですが、996全盛期は、インターミディエイトシャフトが折れる、というトラブルがオーナー間でちょっとした話題になり、オイルがだらだら漏れてエンジン動かなくなったら、ばらしもせずにエンジン交換、といった感じでした。986での話は聞いたことはありませんが、同系統のエンジンなので同様のはずです。（997/987以降はどうなっているのか知りません）

ただ、オーバーホールが物理的に不可能、というわけではないと思いますので、ディーラで対応してもらえるかはわかりませんが、探せばどこかでやってもらうことができ、場合によっては修理代が安くなる可能性はあると思います。


# 補足に対する回答です。

症状は4番の圧縮抜けでしたか。
バルブのみが原因でしたら、乗せ換えるほどではないと思いますが、もしシリンダまで痛んでいた場合は、載せ換えがベターだと思われます。
M96系は、シリンダが個別に分離できず、クランクケースと一体となって一つのブロックのようになっていますので、4番がダメならば、エンジンの右半分を丸ごと交換するようなものです。（ヘッドは分離できますが）
中古エンジンが50万ということも考慮するならば、今回の件は、ディーラで言われた通り載せ換えが良いでしょうね。（もし工賃込みの価格なら尚更です）
トラブルが起きた事は残念ですが、これを機に、年式の新しいエンジンに載せ換える、といったことも考慮されてみてはいかがでしょうか。