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ハイオクについては、多少ご参考までに
お話をさせて頂きます。
一般的にはハイオクはオールマイティに良い事が言われておりますが
昨今は2010年以降などはパワーアップ用途として確実にハイオク＆レギュラー対応の
エンジン
セッティングにされていますが（レギュラーで3%の出力制御）、
それ以前はノッキング防止が一番大きいメリットかと思います。
しかしながら、パワーが向上する、シリンダーの洗浄と空燃比の向上は
あくまでも日本国内生産物での話です。アメリカのレギュラーは
87オクタン、PLUSで89-90、PREMIUMで91
一方日本ではヨーロッパと同じくレギュラーが90-91
ハイオクは98-99と言われております。
推奨としては87以上で、いわゆるノッキング防止（AKI）は
既に90以上の日本ではレギュラーでは十分すぎるスタンダード
でもあります。

以前、カリフォルニアでGM用SCをメインに手掛ける
Kenne Bellの担当者と話をした際に、
オクタン価が高すぎてブロックを割ってしまうというトラブル
が要因で輸出不可となったことがありました。

ノッキングを極度に抑えられれば抑えられるほど出力は上がりますが
想定された強度を越えるケースも考えられます。
高回転を維持すれば寿命を縮めるのと同じ考え方ですが
Kenne Bell 曰く限界3万マイルともいわれる程
SCの寿命は短くなります。
シェルビーも昨今では550馬力のSCが付きますが
推奨は87です。パワーが上がる一方では
体感できる以上にエンジンでの負担の多いハイオクは
特にアメリカのオクタン設定とは違いすぎる点があるので
出来ればレギュラー＆ハイオクの混合で95以下に抑える方が好ましく
思われます。もしくはレギュラーに多少の添加剤を入れて
オクタン価を微妙に上げる程度で洗浄をメインに使うなど
をお勧めします。

その点を踏まえつつ、SCでは無いにしろ
日本車とアメリカの車のガソリン事情が
大きく異なる事と併せてハイオクに関する誤解を
予めお知らせさせて頂きました。

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