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プリンタの修理屋です。

かなり古い機種になるはずですから、中古で購入されたのでしょうね。

さて、かすれると言う症状ですが、本体の故障が考えられます。
インクジェットプリンタで印刷をするために、クリーニングと言う動作は非常に重要な意味があります。
インクタンクからヘッドにインクが流れ込んで、それを噴射すると言う大体の流れは分かると思うのですけど、実はそれほど単純なことでもなく、ヘッド内部のサブタンク（的なスペース）にインクを満たし、印刷しています。
インクタンクからヘッドまでは距離がありすぎて、自然な流れではインクの供給が不安定になり、かすれ等が発生するからです。

サブタンクへのインク供給は、クリーニング動作で行っているわけです。
印刷中に短いクリーニングが入って入ることがありますけど、それがそうです。


したがって、今回のかすれはクリーニングに何らかの問題があると考えられます。
過去の事例では、
１、インクタンクの不良（何らかの事情でエア抜けが悪くなっている。
２、吸引する部分に異物が付いて密着が悪くなり、吸引がうまくいかない。（圧抜けですね）
３、パージユニット自体の劣化。パージユニットと言うのは吸引するためのポンプのようなものですが、使ってくると磨耗などで故障することは珍しくありません。

いずれにしても修理に出さなければいけないと思います。修理代金はキヤノンの窓口で7,350円の定額です。


頻繁に黒インクの交換をされると言うことですけど、この機種の場合インクタンクも非常に小さく、あっという間になくなるのは止むを得ないことと思われますが、都度クリーニングをしているという事で、消耗は早くなっていると考えられます。


持ち運びを可能にするために、割り切った部分は非常に多いシリーズです。
インクタンクの小ささと、耐久性の低さはその表れです。


実は、これ以前のBJC-35V～BJ M70までのシリーズはそこそこ丈夫だったのですが、このシリーズになり写真印刷が可能になった結果、かなり華奢になりました。


追記 ： 後継機種で ｉＰ１００がありますけど、このシリーズに共通して価格は高めですね。

分解すると分かるのですけど、色んな意味でコストがかかっています。
また、従来は４色だったのですけど、ｉＰ１００から５色になっています。
インク代もかなり上がっているようですので、個人的には修理に出したほうが良いのではと思います。