402

view

プリンタの修理屋です。

「今までに２回もヘッドを交換した」「インクを全部新品に交換した」・・・・少し、疑問を感じる質問ですね。

ノズルチェックパターンの見方を誤っているようですね。
取説を見れば書いてあるはずですけど、意味があるのは、上段の格子模様です。
黒（幅が広い）、シアン（濃淡２本）、マゼンタ（濃淡２本）、イエローの6本の格子模様のパターンが出るはずです。
綺麗に四角い格子になっていること、シアンとマゼンタの２本の格子模様はキチンと濃淡が出ていること。
これが最低条件です。
その下のＡ～Ｍのパターンはヘッドの位置調整の結果を表しています。
ＬとＭはカラー３色で黒を合成したときの状態を表しています。
これが緑色というのですから髪の毛が緑色っぽくなるのは納得です。

おそらく、薄いほうのマゼンタの格子模様が出ていないとか、規則正しく欠けていませんか？


もし、予想が当たっていたとしたら、ヘッドの不良、それも電気的な不良が考えられますので、ヘッド交換以外に手はありません。
何をやっても徒労に終わる可能性は大きいです。
まれに、ヘッドを外して付け直したら直った、洗浄したら直った、なんていう報告もありますけど、レアケースでしょう。

ただ、過去に２回もヘッドを交換というのは、何が原因だったのでしょうね？


また、「インクヘッドのサービス期間が過ぎているようですので」と言うのは認識の誤りです。
サポート期間が終了したのはPIXUS 850i本体です。
実は、ヘッドそのものは部品としてはあります。
iX5000 と言うＡ３プリンタのヘッドと共通ですので、iX5000のサポートが続く限り、供給するはずです。
ちなみに、PIXUS 560i、iP3100 も同じヘッドを使っています。


ただ、メーカーは部品の小売はしませんので、オークションなどで探すくらいしかないでしょう。
また、「印刷はＯＫ」と謳っている上記の機種を購入するという手もあります。