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まず認識を変えてください。
デジタル写真は確かにパソコンやプリンターが必要で、ソフトを使用しカラーマッチングの出来るモニター等は必要ですが、それらが用意出来てRAWデータで撮れば、フィルムないしフィルム以上のプリントが自動で出て来る訳では有りません。
環境が整っている事は有る意味最低限必要な事ですが、その上でデータの付いての知識やソフトの使い方、画像編集の基礎やアイデアが無ければ、プロが現像所で作るフィルムからのプリントには到底太刀打ち出来ません。
多くのアマチュアがこれまで「デジタルはダメだ」なんて言って来た原因のほとんどは、自分の腕が無いのを機材やパソコンの責任にしていただけの事なのです。

＞撮影データーをJPEGで保存しカメラ店でプリントして・・・

との事ですが、フィルムからのプリントと大差ない物を作れるアマチュアを私はほとんど見た事が有りません。どちらかと言うとデジタルが得意とする、彩度やコントラストを上げ色合いだけが目につく「目立つ」プリントが多く、明らかにデジタルと解る物が多いのも事実です。
多くの方が「老齢」になり始められている事も原因の一つですが、若い頃より目が見えなくなっていて、彩度の低いトーンの有る映像が判別しにくい人が多いのもこれに拍車をかけている様に思われます。
まずバックボーンに、デジタル処理をこなす事が出来る最低限のパソコンとモニター環境が必要で、その上に処理技術と、自分のプリントをどう言う物にしたいか？と言う明確な指針が必要です。それが確立すれば、そのバックボーンを利用して撮影に活かす事が出来ます。
しかし大概フィルムからの乗り換え組は「現像所に依存」してきた習慣が抜けきれず、現像所のプロが作り出していた画像を、「何も人が加工していないもの」、の様に思って、デジタルでも「触るのは悪」と言わんばかりに画像処理を拒んだかと思えば、RAWがポジフィルムと同じ意味合いを持つ様な信仰的過信を抱いている場合も多くて、画像処理の基礎の基礎を学ぼうとしない人がほとんどなのも事実です。

基本的にデジタル処理でも暗室処理でも、微妙な濃度や簿妙な色を思う様にコントロール出来るかどうか？が重要で、大ざっぱに色を変える程度なら、幼稚園児でも出来るでしょう。
その微妙なコントロールの為の、キャリブレーションであり、多色機であり、撮影時の露出コントロールやレンズ選びに直結する事なのです
撮影〜仕上げまでと良く言いますが、大切な頭の「どのような写真を作るのか」が抜けていては、画像処理も何も無いのです。
どのような写真を作るのか？に元づいて撮影をし、目標を目指して画像処理をしプリントを作るのは、デジタルでもフィルムでも同じです。
フィルムではプロがそれを肩代わりしてくれていましたがデジタルで自分でやると言う事は、最低限プロと同じ画質を目指すレールに乗ると言う事だと認識してください。

パソコンとプリンターとソフトがなんとかしてくれる、といった甘い世界では有りません。

-補足について-
今のデジタルプリンターが過去の物よりピント面で劣っているとは考えられません。逆に余計なシャープネスを掛けてよりエッジが立つ様な事までして居るお店も多いくらいです。
ネガを見てとの事ですが、ネガをルーペで見てもせいぜい8倍ルーペが精一杯で、L版でもその拡大率は8倍では済みません。
一度お店を変えてプリンとしてみても良いのでは？それでも同じ結果であれば、やはり撮影の方に問題が有るのかもしれないです。

失礼ながら私的には、おそらく撮影時に微細にブレている、ないし、微細にボケている、のだと思います。私は40代後半ですが30代の頃に比べて明らかに体が止まらない為に、舞台撮影や望遠撮影で三脚のお世話になる事が増えました。
若い頃は・・・・と書かれておられる様に、ご自身の身体能力も下がってきますので、一度正確にご自身でチェックされるのがよろしいと思います。ルーペでネガやポジを見てもダメです。最低六つ切り程度に伸ばして確認しないと正確な所は解らないですよ。

パソコンでの処理は、集中力がかなり必要ですし、学習し無ければ行けない事も非常に多いですし、言われておられる様な優劣関係は私的には存在せず、自分が最高地点と思う所を目指さないと、横や上下(プロラボやキタムラ)との比較をしていたのでは良い物はきっと出来ないでしょう。
また画像処理の置いて、フォトショップが十分に使いこなせる事が基礎の基礎です。RAWデータはフォトショップに入れる画像データその物を作る作業なので、フォトショップでの画像処理が出来る人でないと、意味をなさない気もします。

とりあえずやってみるか！と言う出発点で悪くはないと思いますが、意外に難しく苛立を覚える可能性も否定出来ませんし、以外に簡単と思うかもしれないです。求める物の高さに寄ってそれは違うでしょう。

*原文一部削除