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プリンタの修理屋です。

まず、故障しているのは間違いないと考えてよいでしょう。
ただ、状況についてはいくつか疑問もあります。

一番ひっかかるのは「クリーニングして初めの１枚は、普通にプリントされ２枚目からは、赤黄色です。」と言うところ。
パージユニットというクリーニングを行うポンプの不良も考えられますけど、互換インクとか詰替えインクを使っている場合は多く発生する現象です。
軽度の場合は純正インクに入替えてしまえば直ってしまうという事があります。


なお、クリーニングを行うパージユニットは、ヘッドのノズル面にへばりついてインクを吸いだします。（ポンプで負圧を作り出します）
古くなってくると吸引力が弱くなったり、バルブの動作が悪くなって圧抜けを起こすことがあります。
パージユニットは、PGBK（太いほうの黒）とそれ以外の２系統に分けて吸引しています。

シアン、マゼンタ、イエロー、染料ブラックは一緒に吸引しています。
吸引不良になれば、どの色にも同じ現象が出るはず。

シアンだけのようですから、インクを疑ったわけです。


また、同じ画像をＰＣに取り込んで印刷する場合はどうなのでしょうか？

印刷の条件で使うノズルが変わりますので、他の設定にすると発生しない可能性もあります。


さて、「キャノンお客様センターに電話しましたら。１２０００円位かかるといわれました。他の家電屋さんのほうが、安価なのでしょうか？？」、これはどういう意味でしょうか？
修理するよりも新しいものを買うほうが安いのか、と言う意味でしたら半分正解。
MP610 に相当する機種は、MG6330 か MG5430。このクラスは高いですけど、MG3230 なんていうあたりは修理代より安く買えるはず。

もし、修理代のことを言っているのなら、間違いです。
そもそも、家電店で修理できる技術を持った人がいるとは思えません。量販店なら自前のサービスセンターがあって、そこで対応は可能でしょうけど、おそらくメーカーに送るはず。
メーカー修理は、定額修理で、故障の内容に関係なく金額が固定されています。
実は、部品を２点も交換すると赤字になります。
メーカーがやっているダンピングといっても良いでしょう。

家電店などでは、メーカーに送って手数料を乗せるだけのはず。

ところが、事務器店は話が変わります。
コピー機の保守のために自前のサービスマンがいる店もあって、インクジェットプリンタでも直してくれることはあるはずです。
急ぐのならそういうところを探すという方法もあります。