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＞ライカM9の購入を考えています。ライカのカメラを調べてみると、
＞距離計やレンズに関してしっかりしたメンテナンスを要するカメラだということが分かりました。

Ｍ６を４台ほど使っています。オーバーホールの期間が１ヶ月程度と長く、修理やオーバーホールに行っている間に、仕事の関係で必要となったときに、１台購入し、また、予備機に１台といった感じで増えてしまいました。現在、４台のうち３台はフル稼働で１台待機という状態になっています。

Ｍ９については、もうしばらく待つつもりです。この、ご時世、Ｍ９がさほど売れるとは考えられず、デジタルカメラであれば、バグないし手直し等が有るはずですし、バグ出しともなれば、相応に生産台数が多くならないと対応でき無いとも思うからです。Ｍ８などでも、相応の手直しがありました。それと、Ｍ９のファインダー倍率が０．６８倍と、少々、小さいのも気がかりですので、高倍率Ｍ９－０．８５が出るまで待ってみようと思っています。

それとＭ６の頃から、新品ライカの距離計は、少々、ずれている事が多く、新品購入時で、まともに機能したカメラは皆無です。このあたりは、何度も驚くような事があったので、当方は慣れていますが、ご質問者の方は、日本製のカメラと同等のイメージを持たれているようですので、そのあたりの乖離を、自分の心の準備として、どのように解決するか、いまから、覚悟を決めてかかったほうが良いと思います。

ライカのかしこい買い物とは、新品であっても、ライカは、よく見て買うことです。当方は、新品テリート１３５ｍｍＦ３．４で絞りが外れてバラバラになっていたというような経験をしています。また、新品Ｍ６のフィルムカウンターがずれていて、２４枚ぐらいでカウンターが止まってしまうような事もありました。新品ズミクロン５０ｍｍＦ２で、レンズグリスがべったりとレンズ面に浸潤していた事もあります。シーベルヘグナーの正規輸入品で、そんな状態ですから、まず、最初は、よく見て買いましょう。そして、不良品は、遠慮無く、販売店に言って交換してもらって下さい。何でも、すぐに怒りつけるような方は、ライカに向いていないと思います。この、ゆっくりリズムに精神面が慣れるかどうかがキーポイントです。ライカ社になってからも２００２年か２００３年ごろにＭ６ＴＴＬを購入しましたが、今度は大丈夫だろうと、オーバーホールせずに使ったところ、しっかり距離計がズレていて、全部、ピンぼけになった事があります。ライカという会社は、そんな会社ですから、度々、破綻しては他社に吸収されるというような事を繰り返しています。

では、なぜライカかというと、再調整してからの精度や動作がすばらしく、優秀な修理屋さんと出会うと、さらに、その特徴が出てくるようになります。また、ボディ内のフィルムの平面性の保持に優れていて、暗箱としての特性もすばらしく、蛍光顕微鏡撮影で長時間露光時などは手放せなくなります。しかしフィルムカメラとしての特性は、デジタルカメラになってからは関係が無いと思いますので、Ｍ９の場合は、距離計の精度に重点を置かれたら良いのではないかと思います。

あと、不思議なことですが、新品ライカを使うようになったら、人の言うライカの評価は、なぜか聞けなくなります。というのも、大御所と言われる人でさえ、ウソを言っている事に気がつくからです。当方の聞いた感じでは、たいていのライカの評価は、油の固まった中古品や古くなって経年変化したレンズや、未熟な修理屋で調整されたボディに対する評価だったり、故障しているのを知らずに使っていたりする評価が圧倒的に多いからです。ライカというカメラの評価は、あくまでも自分自身の所有している、自分が信用した修理屋さんが調整したカメラを、自分で評価することが原則で、それだけでライカ全体が、そうだという評価はあてはまらないと思います。ライカとは、極めてバラツキの大きいカメラで、日本製の品質管理されたカメラとは大きく違うことを、最初に認識しておく必要があります。実は、当方の所有しているＭ６を、写真雑誌に原稿を書かれているような大御所に見ていただいた事があるのですが、１枚撮って、巻き上げた途端、顔色を変えて「信じられない、これは、ほんとうにＭ６ですか」「Ｍ３のような感触だ」と言って驚かれます。オーバーホールと調整で、それぐらい変るカメラです。Ｍ９になってからは、こういう事は無くなると思いますが、距離計の精度だけは、たぶんＭ６の性質を引き継いでいると思いますので、少々、手間がかかるという認識で、入手されたほうが良いと思います。

－追加します。

＞ライカのサポートってどうなっているのでしょうか？？

ライカジャパンを通じて、お願いしています。調整価格が８万円～９万円と、高いお値段です。