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Shureのイヤホンは以下のような構成になっています。

当初は、Shure E5c、E2cなどのみでしたが、
iPodの流行とともに中間ラインナップを増やしました。
しかし、あくまでプロ向けイヤホンという位置づけでした。
Shure E530
Shure E5c→SCL5(改名)
Shure E4c→SCL4(改名)
Shure E3c→SCL3(改名)
Shure E2c*→SCL2*(改名)
このうちE4cはその形状の美しさと音質から傑作と今も評価が高いです。
色を見ればわかりますが、完璧に昔のiPodのカラーリングですね。

そこにポータブルプレイヤー向けとして
SEシリーズが追加という形で加わわります。
Shure E530→Shure SE530(改名)
Shure SE420
Shure SE310
Shure SE210
Shure SE110
Shure E2c*→Shure SE102*(調整？)
ケーブルが短いのが特徴で、
ソフト・フレックス・パッド(後述)が追加されました。
名前が良く挙がるのはShure SE420でしょうか。

ここで*がついている機種は、ダイナミックドライバーの機種、
その他はすべてBA(バランスドアーマチュア)ドライバーの機種です。
ダイナミックドライバーの機種を見ると
E2cから、ほとんど外観も音も変わらずに来ました。
そこに今回まったく新しく追加されるのがSE115です。
型番からするとBAドライバのSE110より上位になります。

SE102*, SE110, SE115*, SE210あたりは
音質の傾向がまるで違う製品が混在することになり、
混乱しそうです。SE110はあんまり評判が良くないこともあって、
どうなるのでしょうね。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0905/11/news091.html
＞「1万円前後という価格帯ではダイナミック型ドライバを
＞採用する方がよい結果が得られると判断した」（同社）。
とあるので、今後製品ラインナップが整理されるかもしれません。

Shure E2cは(日本の？)カナルブームの先駆け的存在で
検索すれば多くの評価があると思います。
http://saitama-audio.com/ShureE2/E2matsuri.html
2003年当時の状況は国内は、ソニーとかオーテクとか糞イヤホンばかりだったので、
E2cの音質評価についてはレビューの時期にも注意しましょう。
昔のレビューは若干その点を差し引いて読んだほうがいいと思います。
現在も低価格帯イヤホンでは十分健闘している音ですが、
国内メーカーも追いつこうと本気になっている現在、状況は若干変わっています。
SE115は音質に関しては未発売なのでわからないので、
音質の話はやめにして、見た目で気になったのは以下の2点です。

イヤーパッドの部分です。
SE102にはデフォルトで大中小が用意されていますが、
これが、割と硬めで特に新品を買ったばかりだと耳に入れるのが痛いです。
一方で上位機種はこれでなく、ソフト・フォーム・パッドや
ソフト・フレックス・パッドがついています。
これらは耳にぬるっと入り込むような感じで装着しやすいです。
今回のSE115にはこれがついている、という点で
Shureの本気度合いが伺われます。

もうひとつは、イヤホンジャックに至るまでのケーブルが
LRで二線に分かれているという点でしょう。
クロストークを抑える効果があるので、その点で音質は向上しますが、
ケーブルが重くならないか、扱いが邪魔にならないかが気がかりです。

ひさびさの(初めての)Shureのダイナミックドライバの新製品
ということで注目している人は多いと思います。