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例えれば、iPodの音は、野菜の素朴な甘みです。ウォークマンの音はポテトチップスのように、素材に強い味付けをした味です。単に口に入れるだけなら、強い味付けの方が美味しく感じます。(安いイヤホン)ですが、料理に使うとなればその強い味付けが邪魔になります。(高級なイヤホン)安いイヤホンで聴いた場合、iPodよりもウォークマンの方が良い音に聴こえると思います。本体の音質が悪い、良いと言っている人たちの大部分は、そうした安いイヤホンの方々だと思います。iPodの音は良くも悪くも「つまらない音」なんですね。良い点は、フラットな特性、大出力、S/Nが低い、という基本性能を押さえている点だけです。ですから10proで聴けば、10proの味がそのまま味わえます。イヤホンマニアにiPodを使う人が比較的多いのは、その音作りも関係しているというわけです。一方でウォークマンの場合は、10proの味とソニーの音とが衝突するのか調和するのか聴くまでわかりません。双方が持ち味を殺しあう場合もあります。ウォークマンにはソニーのイヤホンが見事に合います。とはいっても、10proの影響の方が機種間の音質差よりも圧倒的に大きいのですから、悪い音になる心配は杞憂だと思いますが、せっかく10proを買うのですから、10proを売り場に持ち込んだ上で、各機種との相性を試聴して試すのが安心だと思います。