209

view

映画鑑賞用が主ならパイオニアのSE-A1000が評価も高くてオススメです。映画館の「サラウンドな臨場感」、「迫力のある低音」に近い表現をしてくれます。しかしゼンハイザーのHD555も映画に向いているヘッドホンでオススメです。SE-A1000はややドンシャリで音楽鑑賞にも使えるぐらいノリの良いヘッドホンです。HD555はややまったりとした音質で長時間使っていても疲れませんが、低音の迫力は弱め。MDR-XB700は独特の低音で映画を見ると迫力はありますが、サラウンドな臨場感はあまり感じられないと思います。この辺りは密閉型と開放型の違いによるところも大きいです。※補足が入りましたのでお答えします。HD595はHD555のグレードアップ版と考えていいと思います。この両者の大きな違いは「サラウンド・リフレクター」の有無です。これはその名の通り、サラウンドっぽい音の広がりを意図して内臓されている物です。HD555はそれが内臓されているため映画向けと言われていますが、純粋に音楽を聴くにはサラウンド・リフレクターが無い方が定位しっかりして具合が良いです。対してHD595はサラウンド・リフレクターが内臓されていません。しかしサラウンド・リフレクターが無いからと言って映画に向かないと言うことはないです。むしろ定位や分解能等、絶対的な音質はHD555より確実に上ですから、ご予算があるならHD595をオススメします。ただし、HD555もHD595もややマッタリとした優しい音質なので、そこを気に入るかどうかが鍵です。聴き疲れのない音と装着感の良さは長時間の映画鑑賞に向いていると思います。音場が広いので「サラウンドな臨場感」は抜群ですが、「ドンドンとする迫力」はやや感じられにくい機種です。HD595はドンドンと鳴る低音と言うより、ゆったりズーンと鳴る低音です。あと、HD595はやや中域を重視したヘッドホンなので映画のセリフが聴き取りやすいというメリットもあるかと思います。もし、まったりとした音より元気にドンシャン鳴って欲しい場合はSE-A1000の方がオススメです。ただし聴き疲れはHD595よりするかも知れません。