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先ず、ＴＶでの受信設定の数値はあくまで目安なので、その数値が半分になったから、受信電力が半分と言うわけではありません。
寧ろ、分配器を重ねて使用する場合は、単純に割り算してください。3分配すると信号レベルは1/3（≒-10ｄＢ），その一本を更に3分配すると、1/3の1/3なので、1/9（≒-20ｄＢ）です。

（１） 単純に考えれば、Ｘの部屋で十分なレベルになっているのですから、Ｓの部屋などでは10ｄＢ程度のブースターで必要なレベルを確保できる筈です。

（２） 室内用ブースターは簡易型なので、アンテナポールに取り付けるブースターの方が信頼性は高いです。私の実家では、つい最近まで、30年前の屋外ブースターを使っていました。しかも、ＢＳを5Ｃ-ＦＶケーブルでつなぐために、ＢＳも増幅できるブースターに交換するためで、未だ壊れてはいませんでした。

（３）1本しか接続していなくても、３分配器の各出力端子の信号は1/3にしかなりません。なので、本来分配器は、必要な分配数のものを確保する事が理想です。しかし、新築時にはＴＶを使わない部屋にも配線するはずです。この様な場合、分配ロスを補償するブースターをつけて分配し、使っていない分配先の壁アンテナ端子には終端抵抗と呼ばれるものを取り付けておくべきなのですが、端子しかない方が普通になってしまっています。

（４）新築当時の屋内配線は、分配器やブースター等の設置箇所については、点検口などを用意して、修理なども出来るようになっている筈です。しかし、３分配器を２段で使用しているとなると、どのような配線か想像できないので、これを簡単に分配器1個に配線変更出来るかはわかりません。

（5）岐阜送信所と瀬戸タワーとの受信レベル差を調整する方法はありますが、ＴＶＡのみのレベル調整となると適当なものはなさそうです。しかし、ＴＶＡとＣＢＣ・ＴＨＫなどとの出力差は、1：3です。この程度であれば、利得をマニュアル調整できるブースターで、信号が飽和しないギリギリの利得にすれば、ＴＶＡも受信できるようになる筈です。