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音声データは大きく分けて3タイプ。非圧縮形式、可逆圧縮形式、非可逆圧縮形式です。

デジタル音声の現在の基本は音楽CDでお馴染みの「リニアPCM」データ形式で、これにPC等で扱うのに必要な情報を付けるなどしてデータは圧縮はせずにファイル化したものが非圧縮形式。CDから取り込めば音質はCDと同じですが、サイズが巨大でCD音質では1分あたり11MBほど（1411.2kbps）。

元のデータに完全に復元できる圧縮をかけたものが可逆圧縮形式。再生の際は圧縮を復元しつつ再生するので音質は変換元と同一であり、CDから取り込めばCDと同じ（再生音は劣化してる、と勘違いしている方が時折いるので注意）。圧縮の程度は曲ごとに変わり、大体8～5割でCD音質では1分あたり9～5MB程度。

サイズをより小さくするために、理論上で人の聴覚では感知しにくい音を削除（つまり劣化している）して圧縮することで高圧縮率を得るのが非可逆圧縮形式。圧縮程度（ビットレート）を設定でき、大体2割～2%ほど、1分あたり2.5～0.2MBの範囲に出来ますが、高圧縮するほど音質が劣化するので音楽用途では一般に128kbps（約9%）程度が限界。尚、非可逆圧縮では使用エンコーダでも音質は若干変わってきます。

iAudio 9の対応形式だと、
【非圧縮】
WAV：Windowsの標準的な形式。多くの機器やソフトで扱える。但しタグのサポートに難あり。
それ以外では、AIFF（主にMac用）など。
【可逆圧縮】
FLAC：可逆の中ではかなり広く用いられている形式。
APE（Monkey's Audio）：古くからあり、よく用いられている形式。圧縮率はFLACよりいいがバージョン間互換性にやや難？
それ以外では、WMAロスレス、Appleロスレス、TTA、WavPackなど。
【非可逆圧縮】
MP3：最も広く用いられていると思われる。
WMA：Microsoftが開発したもので、Windowsに限れば汎用性は高い。
Ogg Vorbis：音質の評価は高いが、汎用性が今ひとつ。
それ以外では、AAC、ATRACなど。

音声ファイル形式の更に詳しい解説やデータは、この辺が参考になるでしょう。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~fortywinks/music5.htm
尚、可逆圧縮の場合は対応機器やソフトが限られるので注意が必要です。音質で評判の良いLAMEエンコーダによる高ビットレートのMP3で音質に不満を感じるかどうか、が1つのポイントになると思います。