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エントリーモデルであるPX-402A(以下、PX-401Aも含む) と、MP490（MP480） の比較の場合、スタンダードモデル以上の機種と比べてクセがあるので、一般的な比較が当てはまりにくいです。

まず、EPSON PX-402Aですが、他のEPSON機種と違う点は全色顔料インクと言う点です。（EPSONの場合、PXで始まる型番は全て全色顔料インクです。）
光沢感が無く用紙に染み込みにくいため、顔料インクは普通紙への印刷に向いています。代わりに、写真用紙への印刷には不向きです。
顔料専用の写真用紙でしか印刷できず、それでも光沢感の無さはカバーし切れませんので、写真の画質に関してはさほど良くありません。（保存性は圧倒的に良いのですが…）
PX-402Aの場合、お友達に渡す分を「とりあえずの見本」程度に考えた方が良いです。（後日、本番をプリントショップで印刷して渡してあげましょう。）

一方、Canon MP490ですが、他のCanon機と違う点はカラー一体型インクである点。また、染料黒インクを装備していない点です。
カラーインクが一体型なので、どれか１色が無くなると全色交換となり、インクコストは高めになります。
しかし、これはメリットもあります。一体型インクはヘッドも一緒に付いているため、長期間使わないためにインク詰まりが発生しても、インクを交換すれば簡単に直ります。（通常はメーカー修理でヘッド交換が必要）
特に「年賀状印刷だけ。年１回しか使用しない。」と言うのであれば、カラーインクを全色交換するデメリットよりもヘッドを新しくできるメリットの方が大きいでしょう。
黒インクは顔料を装備し、染料黒インクを装備していない点ですが、これは写真印刷の画質に関わってきます。
前述の通り顔料インクは写真用紙には向かないため、写真は全てカラーインクでのみ印刷します。黒い部分は全色を組み合わせて黒を表現しますが、黒インクと比較して明るい（灰色っぽい）黒色になってしまいます。夜景とかの「黒」が多い写真は辛いと思います。（逆に言えば、顔料黒インク搭載なのでモノクロ文書印刷は得意とも言えますが。）


＞百円ショップで買えるとも聞いたのですがどちらのメーカーでも使えますか。
「使用できる」「使用できない」という意味では「使えます」（各プリンタに対応しているインクに限りますが。。。）
ただし、非純正インクは総じて保存性が悪く、１ヶ月もすれば退色が始まってきます。
粗悪なメーカーや下手に安いインクの場合は、印刷の時点で明らかに発色が劣る場合もあり、また故障の可能性も上がります。
それらデメリットを加味して「利用価値がある」「利用価値がない」という意味では「使えません」（値段差に対するデメリットをどこまで感じるかは個人差があるので、あくまで私の場合はです。）

＞現在は前面に用紙を入れておける場所があります。今の形と同じものがいいです。
残念ながら、PX-402A、MP490共に「背面給紙のみ」です。
設置場所の問題で、前面カセット給紙が必須であるならば予算を追加して前面給紙付きのプリンタを選んでください。

以上より、①年一度の年賀ハガキ作成がメイン。②写真も印刷するのであれば、MP490の方が向いていると思います。
ただ、③インクコストを安く。④前面給紙希望と言うのであれば、より上位の機種を選んでください。
上位（スタンダードモデル以上の機種）であれば、①、②はEPSON、Canonでさほど差はありません。

印刷スピードは１０年前の機種と比べればどちらの機種では早くなっていると思いますよ。