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正直携帯電話でカメラの有効画素数ばかりを上げても逆に画質は悪くなる一方です。コンデジなどと比べて、携帯電話はカメラに割けるスペースが少ないため、画素数はコンデジなどと同等だとしても、撮像素子自体がコンデジのものよりも小さいので、同じスペースをカメラに使うとしたら、画素数が大きいほうが1つあたりの撮像素子は小さくなってしまいます。

撮像素子が小さいと、ひとつの画素が受けられる光が少なくなってしまいます。

携帯電話のカメラの有効画素数では800～1300万程度なら、それほど変わらず、バランスも大丈夫なんじゃないかと思います。

センサに関しては、どちらもソニー製の裏面照射型CMOSセンサ「Exmor R for mobile」搭載です。XPERIA arcやiPhone 4Sでも評判が良かったセンサです。

また、レンズの明るさも関係してきます。スマートフォンだと、HTC J ISW13HTがF値2.0という破格の値です。

また、ディスプレイとカメラは全く関係まりません。

GALAXY S3ではHD解像度の有機EL、HD Super AMOLEDを採用しており、液晶と比べると圧倒的な彩度、応答性と昇殿良性に優れています。しかし、メリットばかりでもありません。大きく分けてデメリットは2つあります。

まずは、現在スマートフォン向けの有機ELパネルではqHD解像度以上だと、Pentile配列という特殊なピクセル配置になっています。通常配列では、RGB(赤緑青)の3つのサブピクセルがひとつの塊となっています。しかし、Pentile配列ではRGとBGのそれぞれセットが交互に並んでいるという構造になっています。

Pentile配列では省電力性と焼き付きに強いというメリットがありますが、輪郭がギザ突いて見えます。これがqHDだと結構目立ち、HD解像度でもよく見ると輪郭がギザギザしています。これに我慢出来ないという人もいるようです。

日本で発売されているGALAXYシリーズはGALAXY S2、GALAXY S2 LTEを除いてすべてPentile配列です。(S3もPentileです。)

さらに、これが最も問題なのですが、有機ELは自発光型であるため、液晶と比べると焼き付きやすいということです。同じ物を表示し続けるところが注意です。スマートフォンでは上部のステータスバーやホーム画面のドックなどが特に危険です。GALAXY S3に関しては、24時間連続点灯で焼き付くという報告があります。(普通そんな使い方はしませんが、液晶と比較すると大きな違いでしょう)

GALAXY S3は軽快な動作に関しては魅力的ですが、私はこの焼き付きの問題から長期の使用に向いておらず、手放しに勧められないと考えています。

しかし、ARROWS Xも熱問題に悩まされています。Tegra 3、防水仕様という熱を出しやすい&発散しにくい構造から熱がこもり、Wi-Fi、充電、カメラなどが落ちることがあります。以前のARROWS Z ISW11F程ではないでしょうが、今でも発熱問題はあるようですね。

クアッドコアTegra 3は世代が古いCPUコアCortex A9とは言え、4コアであるため、そのCPUパワーは侮れず、12コアGeForceGPUによって、かなり重い動画の再生、重い3Dゲームのプレイもスイスイというものです。(しかし、その思い処理は熱との引き換えです。)

なので、ARROWS Xは熱と引き換えにしてでも重たい動画・ゲームを利用したいという人向けでしょう。

GALAXY S3は動作がかなり軽快ですが、ディスプレイに関しては使い方に気を受けないと長期の使用は厳しいでしょう。

個人的印象では、有機ELでない液晶でも、XPERIA GX、XPERIA SX、AQUOS Phone ZETA、AQUOS Phone SVは有機EL並に発色もいい液晶だと思いました。こちらはPentileでもないし、焼き付きもないので、一度見てみるといいと思いますよ。

カメラ性能もこの4機種は十分高く、基本性能はGALAXY、ARROWSに引けを取りません。ZETAはほぼ在庫がありませんが、それ以外の3機種は私なりにはかなりお勧めです。