611

view

解像度の高いHD動画を編集するとなると、それなりに高いスペックが要求されます。シングルコアなPentium4では出来ないことは無いですが、莫大な時間がかかり実用的ではないと思われます。多数のプロセスが動くビデオ編集ソフトでは、マルチスレッド処理に対応しているCPUが圧倒的に有利です。Core 2 QuadはCore2シリーズの上位エディションであり、クアッドコアCPUです。構造的にはCore 2 Duoのダイを二つ、一つにパッケージングすることによりクアッドコアを実現しています。こちらは同時に4スレッドを処理できます。Core i3/Core i5/Core i7は、Core2シリーズの設計思想であるCoreマイクロアーキテクチャをベースに、消費電力などの改善や演算効率の向上を目指して開発された最新CPUです。Core i3はローエンド、Core i5はメインストリーム、Core i7はハイエンドと言った位置付けのようです。Core i3/i5(750除く)は2コア同時4スレッド、Core i5 750は4コア同時4スレッド、Core i7は4コア同時8スレッド、Core i7 980Xは6コア同時12スレッドを処理できます。また、Core i5/i7にはターボブースト機能が実装されており、要求される計算量が多い場合に自動的にオーバークロックされ計算能力を向上させることができます。他にメモリコントローラの実装、L3キャッシュの増設等がされており、処理能力はCoreマイクロアーキテクチャに比べ向上しています。さて、「HD Writer AE2.0」で要求されるCore 2 Quad 2.6GHz以上の性能となると現在入手性の良いものではCore 2 Quad Q9400～9650が該当します。Core iシリーズでは、Core i5 750/Core i7が該当するでしょう。パフォーマンス的には、マルチスレッド対応のアプリケーションを使用しない、ターボブーストが働かない場面では、そこまで大きな違いは無いでしょう。「HD Writer AE2.0」はマルチスレッド対応アプリケーションですから、快適に編集を行いたいのであれば、同時スレッド処理数が多いCore i7がお勧めと言えます。ベストなら現行最上位のCore i7 980Xが搭載されているPCが良いでしょう。最低でも20万円以上はするでしょうね。個人的には、3万円未満で売られているCore i7 860/920/930が搭載されているPCが値段、性能両面で優れておりあなたの作業も快適になると思われます。