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最大の違いは、モータの出力です。

●シビック・ハイブリッドは、発進時には、エンジン始動
シビック・ハイブリッドは、「低速クルーズ（40km/h以下の一定速度走行）」は可能ですが、発進時には、エンジンの始動が必要です。つまり下記のようになります。

★発進 エンジン＋モータ
★加速 エンジン＋モータ
★一定速走行（40km/h以下） モータのみ

一方、トヨタのＴＨＳ（トヨタ・ハイブリッド・システム）のプリウスなどに使われているＴＨＳ・Ⅱでは、発進時（急発進を除く）、モータのみで始動します。

★発進 モータのみ （急発進や電池容量不足などの特別な条件では、エンジンも始動）
★加速 エンジン＋モータ
★一定速走行（低速時） モータのみ

●モータ容量は、プリウスが約３倍
モータの容量ですが、下記のように異なります。

シビック・ハイブリッド 15kW
プリウス 50kW （約３倍大きい）

●モータへの印加電圧もプリウスが約３倍
モータへの印加電圧ですが、

シビック・ハイブリッド 約158V （電池は158V）
プリウス 約500V （プリウスの約３倍；電池は202V）

●トヨタのハイブリッドには、電圧昇圧機構が付いている
プリウスでは、電池の電圧とモータへの印加電圧が大きく異なっています。これは、プリウスには、電池の電圧を昇圧する特別の機構が付いているからです。高い電圧でモータを駆動すると、高い回転数が得られ、結果的に高い出力が得られます。
もちろん多くの電池を搭載して、モータの印加電圧をあげることも可能です。しかしコストアップが問題になります。
つまり「電圧昇圧機構」の有無が、発進時にモータのみで可能かどうかを決めていることになります。

なお「気筒休止システム」についてですが、この主目的は、ブレーキ時の制動エネルギの効率的な回収です。気筒休止によるモータの動力節約は２～３ｋW程度であり、気筒休止システムがなくても、モータだけで低速走行は可能です。

ご参考になれば幸いです。