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ぶっちゃけ、コンパクトデジカメは、背景をぼかした写真を撮るのには向いていません。背景がぼけた状態とは、言い換えると、被写体にはピントが合っているが、背景にはピントが合っていないことで、ピントのズレが大きいほどぼけて見えます。ピントが合って見える範囲をカメラ用語で『被写界深度』と言うのですが、映像素子の小さいコンパクトデジカメでは、構造上、被写界深度が深く＝ピントが合って見える範囲が広くなり、その結果として大きくぼかすのが難しくなっています。とは言っても、全くぼけないと言う訳ではなく、撮り方を工夫すれば、ある程度のぼけは作り出せます。大きくぼかすには、１、ズームの最も望遠側かマクロモードで、なるべく被写体に近づいて撮影する。２、被写体と背景の距離をなるべく離す。この２点に注意して、撮影してみて下さい。また、輪郭線のハッキリした人工物や、コントラストの高いものを背景にすると、同じぼけ具合でも、見た目にぼけが少なく感じられます。それでも、ぼけ具合に不満を感じるようでしたらば、一眼レフへのステップアップを考えても良いかもしれませんね。