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手ぶれ補正は厳密にいうと使用すれば画質の低下があります。たとえばボディ内手ぶれ補正を考えてみてください。撮像素子をシフトして補正するわけですから、シフト量は必ずイメージサークルの範囲内で行わないといけないわけです。レンズは広角レンズの方が望遠レンズよりもイメージサークルは小さくなります。もし広角レンズを望遠レンズと同じように手ぶれ補正をかけてしまったら、イメージサークルを外れる可能性もあるかもしれませんよね。イメージサークルから外れると四隅は急激にケラレますから、これは画質低下ということになりますよね。ニコンの場合AF-S12-24F4で説明すると、このレンズをD3やD700でFXモードで使ってみることを想定します。18mmではFXで使用してもケラレません、しかし四隅は急激に画像が流れていきます。安心して使えるのは19mmぐらいまででしょうか。つまりVRをかけるとするとイメージサークル内のほんの一部でしかかけられないということになります。望遠レンズは撮像素子に当たる光の入射角も少なく、手ぶれ補正のかけやすいレンズであり、イメージサークルも大きいため手ぶれ補正を思い切りかけることが可能になります。手ぶれ補正による画質低下は免れないところですが、手ぶれによる画質低下のほうがダメージが大きいので手ぶれ補正をかけた方が安心というわけです。しかし、身体が前後して被写体と撮影者の距離が変化して起こるブレや、シャッターを切ったときにカメラが円周方向にブレるものに対しては全く無力です。基本はやはりVRオフでも手ぶれさせないで撮ることです。http://hts0pw.blu.livefilestore.com/y1p2gkSp1R7psh4H61gHLt4gaJwGtXRlzrHxL8N3x-faJSUqPlkrlHkYXuqL8Mr3m-4tIWfd2BA2L4/_DSC1531.jpgこれなどは500mmレンズで手ぶれ補正をオフにして撮っています。速いシャッター・スピードで撮れる状況であれば私はオフにして撮ります。18-55のレンズであれば1／60以上のシャッター・スピードであれば手ぶれ補正オフで撮れるよう努力したほうがいいと思います。手ぶれ補正はハイスピード・シャッターに勝るもの無し、と言っていいでしょう。