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まず最初にデジタルカメラの光学ローパスフィルタには、電気的な周波数や光の周波数（波長）は、全く関係ありません。デジタルカメラのローパスフィルタの目的は空間周波数の高い部分をカットする事で、実際には（出来る限り高精細な画像を得る為）空間周波数の高い部分をカットするというより光の分離を行っています。デジタルカメラの通常の撮像素子の場合（CCDやCMOS等）、そのままでは光の明暗（モノクロ）しか取得出来ないので、色情報を得る為にRGB3原色のカラーフィルターを使用します。原色フィルターは、RならR成分、GならG成分、BならB成分しか通しませんので、１画素に対して1枚しかフィルターが使えません（2枚重ねると光が遮断される）。ですから、１画素に対してRGBの内１色しか色情報が取得出来ない為、RGB各色の情報を得る為に2×2画素にR×1、G×2、B×1のカラーフィルターを配置して（ベイヤー配列）４画素でRGB各色の色情報を取得して（そのままでは、色情報は1/4しかないので）後で補完処理をしてカラー画像を生成しています。そういった関係から、レンズを通してきた光の空間周波数が高い（緻密で高解像度、高コントラストな）部分があると、偽色や色モアレが発生するので、そうならない為に空間周波数の高い部分をカットする光学ローパスフィルターが必要になります。ですから、1画素につきRGB全ての色情報を取得出来るFoveonというイメージセンサの場合、ローパスフィルタが不要とされています。さて、光学ローパスフィルタは、どの様にして空間周波数の高い部分を除去しているかと言いますと、実際にはボカシたりコントラストを下げたりして全体的空間周波数を下げているわけではなく、水晶等の複屈折性を利用して光を分離しています。（2枚のフィルタで水平方向と垂直方向に２回分離して合計4つに分離します。）これは、画素サイズや画素ピッチに合わせたものを使用します。実際には、2枚のローパスフィルタの間に位相差フィルタがあったり赤外線をカットフィルタや赤外線吸収フィルタ等も貼り合わさって多層構造のユニットになっています。↓こちらに簡単な説明がありますhttp://www.kinseki.co.jp/company/business/opt.htmlhttp://www.epsontoyocom.co.jp/special/crystal/category/optical/index.htmlあとは、PDFファイルですけど、こちらも参考に‥http://ndap3-net.ebz.epson.co.jp/w/www/PDFS/epdoc_qd.nsf/2a172d3d153e506f4925707e000a614b/dfaf43650606dc4e49257410000e6da8/$FILE/OLPF_4point_J082.pdfキヤノンのサイトですが補足で載せておきます。（空間周波数という言葉が出てきますので）http://web.canon.jp/technology/canon_tech/explanation/lowpass_filter.html