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設計などは日本で行っていますが、製造、組み立ては海外で行っています。日本の工場で生産しているのはプロユースの高価なモデルくらいです。D60のような安価なカメラを作るうえでは、日本の工場でやろうとすると人件費がかかってしまい、１０万円で売るだけの値段にはなりません。安価な製品を作るうえで、人件費の安いアジアなどの工場で製造するのは今や常識となっています。しかし、製造の品質管理基準は日本の基準をもとにしていますので、海外だからといって品質が落ちるということはありえません。農薬の混入で問題になった中国のギョーザと同じように考えるのはナンセンスです。ドイツのライカやカールツァイスのレンズもドイツではほとんど作っておらず、ほとんどが日本やアジアなどの工場で作っています。ちなみにシャープの液晶テレビが日本で作ることが出来るのは、ほとんどの製造工程を機械化することが出来たからで、それによって人件費を大幅に抑えられているのです。しかしカメラの場合、組立工程で複雑かつ多様なパターンがあるため、それをロボットなどで組み立てさせることは今の技術では無理です。仮に作るとなれば、アジアの工場で作るコストよりも莫大な開発費が要ります。