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集合写真を舐めるなかれ、集合写真は、虫眼鏡で見て顔を確認する写真です。虫眼鏡では見なくても、自分が眼をつぶっているか、どんな表情かなんてことは、各々が当たり前に確認します。つまり、全ての人の顔が、それなりに写っている事が求められるのです。普通の写真は、全体を見るもの、主題を際立たせるもので、全体を細かく見ることは少ないのですが、そこが集合写真の厳しい所です。1240万画素で30人を撮ると、顔だけを並べても一人40万画素です。実際は、体で半分、空間で更に半分使うと、顔で10万画素行かないので、フルに能力を発揮しても少し能力不足気味です。（だから集合写真はフィルムカメラ時代、解像の低い35mmでは撮らず、中判か、大判で撮っていたのです。）30人なら、3列、できれば4列にしたい所です。空間が増えれば増えるほど、一人に割り当てられる画素数が減って、細かに見ると貧弱になります。安易に絞って被写界深度を稼ぐのは禁物で、レンズの性能が良くなる絞り値に設定して、できるだけ顔までの距離が変わらないように高い位置から撮ります。（集合写真は2mを超える三脚を使って、脚立にのぼって撮るのが定番です。）前の方が勧められているようにしっかりしたテーブルの上に三脚を置きましょう。18-200のような高倍率ズームは、性能がイマイチなので本来避けたいですが、ニコン純正18-200はそれほどひどいレンズではないので、部屋の大きさが許すなら、広角端ではなく、歪が少なく、しかもフラッシュの届く撮影距離の短い換算40mmから50mm程度に設定して、絞りは開放から2絞り、つまり、F8には絞りましょう。フラッシュは、天井が白かったらバウンスして使いたい所ですが、やわらかめに撮りたいならレフを持っていって、バウンスしたい所ですがSB-600ではISOを上げないと力不足です。まぁ、記録の意味が強いでしょうから、普通に焚いても良いと思います。光はミックス光になると色が綺麗に出ないので、フラッシュで大部分の光を得られるように設定します。ISOは、200か400で良いと思います。室内でフラッシュを焚く時の注意点としては、背景です。金屏風とか鏡だとフラッシュの正反射が帰ってきて、アンダーになってしまいます。（i-TTLなどなら問題ありません。）そういう意味でも上から見下ろすように撮りたい所です。できるだけ人を充填するように並んでもらう事、集合写真のセオリーを守って撮影すれば、皆に喜んでもらえる写真になると思います。がんばってください。