110

view

逆光(太陽の方向に撮影レンズを向けている状態)での撮影だから出るのです。これは「ゴースト」といって、逆光などで強い光がレンズに直接入ってしまった場合に、レンズ内で光が乱射して起こる現象です。ゴーストが出てしまうと、この質問の添付写真のように、実際には存在しない光の玉や光の塊が写るのです。多くの場合は絞り羽根の形状を帯びて出現します。「ゴースト」と同様に、逆光などで強い光がレンズに直接入ってしまった場合に、レンズ内で光が乱射して起こる厄介な現象には「フレアー」も有ります。「フレアー」が出てしまうと、光の幕が写真全体を覆ったような状態になったり、写真の画面全体が強い光で霞んだようになってしまったりします。フレアーやゴーストについての詳しい事や、実際にそれらが出現した写真の実例はこちらのサイトを参考までにhttp://takosumi.sakura.ne.jp/kouza/teku/hareesyon.htmlhttp://trendy.nikkeibp.co.jp/article/tec/camera/20040304/107463/「ゴースト」や「フレアー」を防止したり軽減したりするために使用するアクセサリーが「レンズフード」なのです。レンズフードとは、レンズ面に直接光が当たり、強い光が直接レンズに入るのを防止するために装着するものです。写真に悪い影響を及ぼす、光のノイズと言える存在である「フレアー」や「ゴースト」などがレンズフードを装着する事によりカットされるなど、逆光ではレンズフードの有無で画質に歴然と差が出ます！逆光以外でもレンズフードは写真にとって余計な光がレンズに当たるのを防ぐので画質向上に有効です。逆光で撮影する場合は、作画意図としてフレアーやゴーストといった光のノイズを活用したい特殊な場合を除き、レンズフードを必ず装着しましょう。衝撃からレンズを守る、クッションの役割を果たす場合もあります。レンズフードは必ず用意しましょう！使用するレンズの機種ごとに指定されたレンズフードを用意しましょう。レンズの機種ごとに指定されたレンズフードは、取扱説明書やカタログに明記されています。(例：D3100レンズキットのキットレンズAF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VRの指定レンズフードはNikonから発売されている「HB-45」型です)レンズの機種ごとにレンズフードが指定されている理由は、レンズの焦点距離ごとに適切なレンズフードの長さというものがあるからです。短すぎると効果が足りなくなり、長すぎると画面四隅付近が黒くなる「ケラレ」が発生してしまいます。それはレンズの視界のうち外側寄りの部分が、長すぎるレンズフードによって遮られてしまうためです。但し、ズームレンズのレンズフードの中には望遠寄りで十分な効果を発揮できないものも少なくありません。これは広角寄りと望遠寄りで必要とする長さが違うためです。望遠寄りに合わせると広角寄りで画面四隅付近が黒くなる「ケラレ」が発生しまうのです。レンズフードだけでは、フレアーの阻止が不十分な場合(特にズームレンズの望遠寄りの域など)には、黒い板などを用いて、レンズに入り込む余分な光を遮り、レンズフードと同じ効果を一層強く得る「ハレ切り」をおこなうと有効です。余分な光を遮るための「ハレ切り」をおこなっている現場の写真が次に貼付けたサイトの中に有ります。(これも「ハレ切り」の方法の中の一つであり、余分な光を遮るための板などの使い方など方法は様々です)http://capacamera.net/takeuchi/200612/assistant.html次に貼付けた2つのサイトにも「ハレ切り」に関する有意義な記述が有ります。http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/tec/camera/20021218/103179/http://p-diary.com/school.htmYahoo!やGoogle等で「ハレ切り」と検索して、ハレ切りについての様々な記事を読んでみる事をオススメいたします。「フード別売」という場合は少なくありませんが、僕は「フード別売」という売り方自体が、間違った販売方法であると考えています。レンズにはレンズフードを必ずセットして販売すべきだと思うし、一眼レフのレンズキットやダブルズームキットもレンズフードを必ずセットして販売すべきだと思います。