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1、フラッシュ撮影ではまずぶれることはありません。このカメラの同調速度は1/180秒以下です。真っ暗な部屋でシャッタースピードを1/100,1/50,1/10のように変えて、動く被写体を撮影してもまったく同じように写ります。それはフラッシュの閃光時間が1/千～万秒だからです。ですから、閃光時間と同じ速さでシャッターを切ったことになります。2、被写体と背景の距離の違いとその描写について。まず下記のインテリジェントオート(i夜景+人物、i夜景)の部分の上の2枚をご覧ください。http://dc.watch.impress.co.jp/cda/review/2008/04/22/8291.html左は1/30秒、Ｆ2．8、右は1秒、Ｆ4となっています。シャッタースピードを30倍(露光量は15倍）すれば写りはどのように変化するか良くご確認ください。これらの写真はビルの明かりとフラッシュ光により撮影されています。人物はフラッシュ光のみ(ビルの明かりによって照射されますが、その光量は無視できる。）水面やビルはフラッシュが届かないためにビルの明かりのみになっています。2枚とも人物の明るさはフラッシュによるもので一定の明るさになっており、背景の部分は右側の写真のほうが露光量を15倍にしたので明るく写っています。3、被写体のすぐ近くに壁などがあれば全体が明るく写る。これは2で遠い部分までフラッシュ光が届かなかったから背景は暗くなったということと同じ考え方で、近ければ背景も照らすことができるわけです。目安として具体例を挙げると、人物を壁から1メートル離して、カメラは人物から1メートル離した場合、フラッシュの照射距離は人物まで1メートル、壁まで2メートルになります。このときの光量は人物を1とすれば、壁は1/4(2段又は2絞りの差）になります。結構暗めに写りますのでこれを回避するには人物を壁に近づけるか、撮影距離を大きくします。上で、カメラの位置を後方に2メートルずらした場合フラッシュの照射距離は被写体まで3メートル、壁までは4メートルなります。光量比は1：9/16となり、光量差は1段未満になります。(人物と壁の明るさの差が小さくなった）光量は距離の2乗に反比例する。結論として、あなたのような撮影では、シャッタースピードを遅くするほど室内灯の影響が大きくなり、背景は明るく写りますが、フラッシュ光により止まった被写体と室内灯により動いてぶれた被写体が重なって写ります。室内灯によるぶれた画像が写らないようにするために、シャッタースピードは最高の同調速度に設定します。周囲が暗くならないようにするにはできるだけ離れてズームで調節して撮影します。付属のフラッシュはＧＮ12（ＩＳＯ100）です。これは絞りをＦ4にすれば12÷4＝3だから、3メートルまで調光可能であることを意味しています。ＩＳＯ感度を400にすればＧＮは24となりますので、24÷4＝6、6メートルまで調光可能です。ただしカメラによっては調光距離に制限がある機種もありますので実際に写してみてご確認ください。また、計算値どおりの性能であるかどうかも確認が必要です。もし暗めに写るようでしたら露出補正で調整してください。