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画素数と画質を混同しているようですが、別物です。画素数は単に光を受けるセンサーの数だと考えてください。センサーが多いと理論的にはより細かい部分まで表現できるようになります。一方で画質とは、実際に撮影した写真の解像感、発色、ゆがみのなさなどを総合的に判断するものです。例えば同じ画素数のカメラで写真を撮影した場合、携帯電話とデジカメではセンサーの大きさやレンズの大きさが違うため画素一つ一つに当たる光の量は携帯電話のほうが圧倒的に少なくなってしまいます。そうすると写真は暗く写ります。また、ダイナミックレンジと言って、どれだけ明るい部分と暗い部分の両方を表せるかという性能も悪くなり明るい部分が白とびしたり、暗い部分が黒くつぶれるなどの影響が出ます。他にも携帯電話もデジカメも複数枚のレンズを組み合わせてカメラを作りますが、携帯電話ではそのうち何枚かを軽量化のためにプラスチックレンズにしています。そのため写真の画素同士で色のにじみが発生したりして解像感が落ち、発色も悪くなります。携帯電話ではそうした問題をデジタル処理やセンサーの増感で補っていますがノイズの増加や手振れのしやすさなどはやはり不利な点です。以上のように画質は画素数だけでは決まらないということがわかると思います。さて、問題のF-05Cですが、画素数自体は500万画素レベルのものを採用していますが今の携帯電話は1000万画素を超えるカメラを搭載している機種がたくさん出てきています。ラインナップ中ではエントリー機の位置づけだと思いますので画質の点では期待しないほうがいいと思います。ただ、誤解しないでいただきたいのは、Styleシリーズだから画質が悪いというわけではないということです。同じStyleシリーズの中でもハイエンドよりなN-02CやF-10Cなどは画質向上用の画像処理チップを搭載していたり、画素数でも1200万画素を超えるものを搭載していたりします。ドコモでは性能でシリーズわけをしているのではなく、デザインや機能によってどのような人に使ってもらいたいかという目線でシリーズわけしているんです。なので同じシリーズの中にも高機能高性能機とエントリー機が混じっていることが多いのです。携帯電話を選ぶ際にはシリーズわけは参考程度にして、端末個別の特徴で選ぶといいと思います。最後に、個人的なおすすめ機種をご紹介します。P-05C：スライド型でカメラに特化している機種。携帯電話で初めて光学手振れ補正を実現し、LUMIX（パナソニックのデジカメブランド）の技術を応用した画像処理エンジンを搭載。GPSなどのその他の機能も充実していてほぼ全部入り。N-02C：Styleシリーズの中でもハイエンド機でほぼ全部入り。比較的薄型の上防水防塵機能を実現。カメラも瞬撮機能に対応し、カメラの起動時間や写真の撮影間隔を大幅に短縮しているので、取りたいときにすぐ撮れる。画素数も1000万画素オーバー。CA-01C：ほぼ全部入りのうえカシオのデジカメブランドEXILIMの技術を応用したEXILIMエンジンfor mobileを搭載。画素数も1600万レベルで防水防塵。液晶も３D対応で撮影した３D写真や動画を再生可能。SH-10C：防水防塵で1600万画素カメラ搭載。ProPixという画像処理エンジンとCCDセンサーを採用したカメラを使うことで暗いところや動きの速い対象物の撮影に有利。（ほかの機種はセンサーにCMOSを使っているので暗所や動きの速い対象物を撮影すると対象物が暗く写ったりゆがんで写ったりすることがある。ただし一般的なCCDとCMOSの特徴はそうであっても技術開発によってCMOSでもきれいに写るようにしている。）カメラ以外の機能もほぼ全部入り。