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エンジンコンピュータ屋です'`ｨ (ﾟдﾟ)/

高回転向けにセッティングしたエンジンの低回転のトルクは無く、低回転の馬力も低いです。極端な例で言うとF1と軽自動車をサーキットに持ち込み、3000rpm以上回さないというシバリを付けると軽自動車が圧倒的勝利をします。なんせF1のエンジン自体3000ccだけど超高回転エンジン。低回転のトルクが本当にないので3000rpm付近でアイドリングさせるか、停車中にうおんうおんとハンチングさせてるのはこれまたトルク不足だからです。

とはいえS2000は公道がメインの車体ですのでそんなことは出来ず、ちゃんとホンダも大昔から考えています。その一つの回答がVTECです。高回転よりのセッティングをすると低回転がだめになる。じゃぁ、低回転よりのセッティングも用意しておこうという考え方です。VTECはそのセッティングでカムの作用角を換えたりするのです。ほかにもロータリーエンジンは思いっきり高回転型ですが、低回転のために吸気を絞ったり、私の乗ってるコスモは排気管4本だしですが2本ふたをするような機構があり、低回転時のトルクを確保してます。

でもまぁ実際はS2000の低回転トルクは、一般セダン車より痩せてますよ。吸気管の太さ長さが高回転向けに作られているので、低回転時の流速が遅く慣性過給が期待できないからです。ぐっとアイドリングから発進するときはがおっさんセダンに負けるのはお約束します。