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エンジンの1シリンダー辺りの大きさが原因です。

4気筒の場合、1500ccでは1気筒あたり375cc
1600ccでは1気筒あたり400ｃｃです。

一般的にエンジンは1気筒あたり400ccは、
シリンダーの径と高さ（ボア・ストローク比）のバランスがよく、
回転バランスに優れているため、効率に優れ、
高回転型のエンジンに適しているとされます。
シビックや、レビンのエンジンが1600だったのは、このためです。

1気筒辺り500cc以上になると、
低回転高トルク型のエンジンに適しています。
直4・2000ccなどがそうです。

そうなってくると、1500ccって、中途半端なんですよ。
日本の税制で、税金がアップするギリギリの排気量で、
最もパワーが出せる排気量ということで、1500ccとなるわけ。
何でか知りませんが、回転バランスが悪いんですよね。
1500ccは、音も悪い、振動もする。

出来れば、1600がいいですが、税制の問題で売れない。
じゃ、昔ながらの1500でいいよ、こうなるわけです。
で、一番の問題は、日本人ユーザーの興味の無さ。
別にクルマなんて走ればいい。
安いから、1500で構わない。
1600ごときに2000分の税金なんて馬鹿じゃないの？

だから、日本はダメなんです。
機械の事を知らないで規制作って、変えようとしないから、
いつまでたってもエンジンが進化しない。
1500以下というカテゴリーに収まってる。
で、エコという名目で、1200ccが増えつつある。
そうじゃないでしょ。
だから、アメリカに日本車はガラパゴスで閉鎖的だって言われてるの。
世界的に見れば、1600を作らない日本市場は、なんで？
というわけ。

税金を500cc刻みでなく、100cc刻み、
もしくはCO2排出量換算とするだけでいいのに。

1600のエンジンに乗ってみると、分かります。
回転フィールも、レスポンスも、音も全然違う。
もともと素性のいい排気量ですから、メーカーも力を入れて組みます。
スイフトスポーツや、ジュークは、いい仕事したと思います。
スイスポのエンジンは感動物。新型を待ってるぐらいです。

国産メーカーと、国ががんばって法律変えないと、いつまでたっても
日本車はドイツ車勢に勝てないでしょう。
ハイブリッド車だって、元を正せばガソリンエンジン車なんです。
そのエンジンが中途半端じゃ、この先通用しませんよ。

欧州と日本の税制の違い
エンジンやクルマに対する認識の違い
この2点が、1500と1600。
このたった100ccの大変な違いに気付けない理由です。

数値以上の体感性能について日本人は知っておく必要があるでしょうね。
たかだか5000円しか年間違わないなら、
より高い性能を求めて1600を買いますよ、私は。