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こんばんは。
全然、気にすることは、ないですよ。
９４４だって、立派なポルシェです。
って、当たり前です、ポルシェが造っていたのですから。
しかも、９４４は、当時として９１１に代わり、スポーツ走行を楽しむために、
９２８は、９１１よりグランドツーリング走行を楽にするために。
９１１の限界を感じていたポルシェ社が、長い時間を掛けて開発し発表したものです。
安価に売るために、９１４がＶＷのエンジンを積んで、９２４がアウディのエンジンを積んでいたのとは、
明らかに違い、本気で９１１の後継として発売した車種なのですから。

９４４の４気筒エンジンは、４気筒としては、極限に大きなピストンを積んでいます。
それを実現したのは、当時三菱の発明したサイレントシャフトのパテントを９２８のバイザッハアクスルと交換して、
ビックピストンの致命的な振動を消し去ったからです。
ビックトルクの掛かったシャフトに、逆回転のシャフトを下に１本追加することで、振動と騒音を消しましたが、
起振モーメントをも打ち消すというものでした。ポルシェでは、バランスシャフトといいます。
ポルシェでは、これを利用して、その後も、９６８などを発売して、さらに大きなエンジンの開発もしました。
しかし、三菱では、せっかく手に入れたバイザッハアクスルを市販車に転用できませんでした。
今では当たり前ですが、皆さんがご存じの、マルチリンクのはしりと言われています。
９４４の場合、ブリスターフェンダーがはしりです。
話が逸れてしまい、すみません。

次にＡＴです。
今では、スポーツカーでさえも、８割以上がＡＴです。
フルード（オイル）を介するＡＴと、クラッチを電子的に断続するＡＴと、２種類はありますが。
最近では、フェラーリや今度のＧＴ－Ｒやランエボなど、みな後者のＡＴですが、
今や、スポーツカーでも当たり前、もちろんレーシングカーでさえＡＴです。
スイッチでアップダウンする、いわゆるスポーツＡＴではありませんが、ＡＴだからと悲観する必要はありません。
ポルシェが採用したのですから。３速で十分、と判断したのですから。
それに、当時は、９３０ターボでさえも４速（ＭＴのみ設定）でしたし。

肝心なのは、自分自身が満足しているか？です。
他人には、何とでも言わせておけば良いですし、聞く必要もありません。
ドアを開ければ、紛れもなくポルシェ一族ですし、走り出せば今でも一級品の走りをするはずです。
ドアの厚さ、締まるときの金属音、エンジンの太いトルク、鬼のように効くブレーキ、
ホールドの良いレカロシート、しっとりと手になじむステアリング、なにをとってもポルシェです。

他人の意見を気にせず、ご自分の９４４良さを再確認してください。
９４４は、末っ子でも、すでに生まれて１６年も経過しているのですから。
同年代の国産車は、みんな死んでいますよね？
それに、その生い立ちも肝心なところです。
ポルシェの場合には、最初のオーナーも次のオーナーも、みなさんクルマ好き。
これまで、愛着を持って接し、大切に大切にされて来ているはずです。
その辺のクルマとは、生まれも育ちも段違いです。
あなたも、ポルシェ９４４との出会いに感謝して、これからも労ってあげてください。
そして、サラブレッドですから、ガンガン踏んであげてくださいね。
喜んで、応えてくれますから！