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灯油使用にしなくても、その時代のディーゼルであれば普通に走りますよ。
マツダカペラのスーパーチャージャー付きディーゼルは灯油のみで２３万キロトラブル無しで
走った例があります。
ただし、潤滑の問題から軽油に比べ非常に不利ですので、専用の灯油添加剤を入れてあげれば
従来の噴射ポンプであれば壊れないでしょう。
最新のコモンレールにも対応した添加剤もあるようです。

また、噴射ポンプが小型エンジン用の分配型ではなく、大型エンジンに使用される列型ポンプであれば
壊れる事はありません。
理由は、列型はエンジンオイルを使って噴射ポンプの潤滑を行っているからです。

中型重機、発電用大型ディーゼルエンジン、船舶用エンジン、農機具用エンジン、構内用トラックなど
排気ガスの問題で重油が使えないエンジンは、灯油を燃料として今現在も使用されています。
理由は、軽油、重油よりも灯油の方がＮＯＸ、ＨＣの噴射量が少ないからです。

ただし、熱量が軽油、重油に比べ灯油の方が低いので、エンジンの出力は確実に下がります。
特にストローク量の長いエンジンの場合、灯油は使えません。
（セタン価が低いため、燃焼してもピストンを下げる力が弱い、よって出力トルクが細くなる）
ですので、超ロングストロークに代表される大型船舶用ディーゼルエンジンは、軽油すら使わず熱量が大きい重油のみを
使用する訳です。
（軽油、灯油ではギアを入れた瞬間、エンジンが止まってしまいます）