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●最高回転数は4000rpm程度
最近のクリーン・ディーゼルの最高回転数はせいぜい4000～4500rpmです。

●過給機
ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンのようなノッキングが発生しないので、過給（ターボ・チャージャなど）をより積極的に使うことが可能です。

15年前くらいの圧縮比 ＝ 18～23
クリーン・ディーゼル（過給機付きディーゼル）の圧縮比 ＝ 15～17

圧縮比は下がっていますが、過給機を使っているので、実質的な圧縮比は高くなっています。現在のクリーン・ディーゼルエンジンは過給機付きなので、実質的には、非常に高い平均有効圧力をもっています。具体的には、従来の古いディーゼルエンジンで15bar程度の圧力が、最近のクリーン・ディーゼルでは、20～35barもあります。

●平均有効圧力
高い平均有効圧力により、ピストン、クランクシャフト、そのベアリング、エンジンブロックなどに大きな応力がかかります。このため、頑丈につくる必要があります。ピストンを頑丈につくると、慣性質量が大きくなり、さらに構造的に頑丈にする必要があります。

また高い回転数では、回転数の２乗に比例する遠心力成分、１乗に比例する摺動抵抗があり、これまた駆動部分に大きな力がかかります。

これらの理由から、4000rpm程度という低い回転数に落ち着いているわけです。ただ最新のクリーン・ディーゼルでは、同じ排気量のガソリンエンジンと比較し、トルクは1.5～2.5倍。出力もほぼ同等（つまり100馬力／Lレベル）になってきていますので、15年前のディーゼルエンジンとは、まったく別物になっています。

簡単ですが、ご参考になれば幸いです。