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プリンタの修理屋です。

個人的には非常にタイムリーな質問ですね。

ここ数年、キヤノンのプリンタは（他のメーカーも）インク代は上がっています。
ただ、その根拠となるのは、メーカーのランニングコストの公表値と、インクの価格と封入量の推測です。
大きな違いは無いと感じてはいたのですけど、私自身も新しい機種を使っていて、それほど価格が上がった感じもしませんでしたので、テストをしました。
インク代だけのようなものですけど、数セットをただ無駄にしたわけで、あまり多くのデーターではありませんが・・・・

テストの条件は、プリンタに封を切ったばかりのインクをセットして、印字サンプルを100枚づつ印刷して、インクが空になって停止した時点でのデーターを取りました。

機種は、MP980（BCI-320／321の６色）、iX5000（BCI-325／326の５色。MG5130と一緒）
データーは、ISO／IEC 19752 2004 という、モノクロレーザープリンタで使われているデーターです。
http://www.okidata.co.jp/products/iso/iso19752.html

インクの量は、BCI-325／326は中が見えなくなったために重量を測定。ただし、キッチンスケールで測定したために±７％程度の誤差はあるはずです。


MP980 は 359ページで停止（BCI-320PGBkが空）、そのときのカラーインクはすべて１グラム程度減っていました。
iX6530 は 360ページで停止（BCI-325PGBkが空）、カラーインクはキッチンスケール上は変化がありませんでした。


BCI-321、BCI-326のインク封入量は７グラム程度でしたから、単純計算では、この作業を７回繰り返せばカラーインクもなくなるはずです。

断続印刷の場合、起動時のクリーニングロスが多くなるはずなので、PGBkのインク１本で250枚として、
年間でBCI-325PGBkのインクが４本、BCI-326系のインクは１年半～２年に一度の交換でよいとなります。
カラーの印刷物が増えれば、それだけ多くなります。


なお、廃インク吸収体が満杯になるペースは使用状況で大きく変わりますけど、純正インクだけを使うのでしたら、15,000ページで30～50％程度というのが多いです。
非純正インクを使用した場合、クリーニング回数が多くなるのか、早く満杯になります。

当然、純正インクでも執拗にクリーニングすれば、同じことです。
普通は、カスレが気になったら行う程度で充分。
たまに、写真印刷のたびに強力クリーニングをする人もいて、こういう場合はアッという間に満杯になります。