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プリンタの修理屋です。

まず、キヤノンのインクジェットのＡ３プリンタで５色というのは、今回出たiX7000が初めてです。
そういう意味では、ご要望の商品は存在しません。


MP960とMP770はインクの数も異なるのですけど、根本的に違うのはインク残量検知のシステムです。
どちらも光学式のインクセンサは備えているのですけれど、MP960はインクタンクのＩＣチップに対応していて、インクの誤装着の検知、インク残量の記憶に使っておりますけど、一番の目的は詰め替えインクなどの使用をしにくくしたことです。
完全に禁止することも不可能ではないのですし、「使用禁止」と謳うことも出来ないわけではないのですが独禁法に抵触する恐れがあり、こういう回りくどい方法を使っています。

インク残量の検知に関しては以前の光学式オンリーの物でも精度は高く、問題はありませんでした。
ＩＣチップの物は、ＩＣチップのデーターが優先されますので、たとえタンクにインクがたっぷり入っていてもインクが無いという表示が出るわけです。


使用目的に関しても一言。
カラー文書の普通紙印刷の場合、染料のブラックはほとんど使わないはずです。
ですから、同じインクを使う４色の iX5000 が一番適していると考えられます。

ＩＣチップの無い時代の機種でしたら、PIXUS 6500i（フチナシ印刷可能）／PIXUS 6100i（フチナシ印刷不可、BJ S6300と同等）などの機種になりますけど、インクは変わります。黒に関してはMP770と同じBCI-3eBkですけど、カラーもBCI-3eシリーズです。
BCI-7eも取付可能で、使用も出来ますが、発色はかなり薄くなってしまいます。

BCI-7eのインクを使ってＩＣチップ非対応ということでしたら、PIXUS iP9910 があります。
ただし、この機種は８色のフォトモデルで、顔料インクはなく、インクの数も多いため非常にランニングコストが高くなります。


個人的には、iX5000が一押しですね。
6500i／6100iも悪くないのですけど、サポートも末期のようで、入手が難しくなっている部品もあります。
中古を見ていても、程度のよいものは非常に少なくなっております。