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雪の有る所で三脚を使うなら脚が沈み込まないようにスノーシュー付きのものを選ぶか現地で板やダンボールを調達して脚の下に敷く必要が有ります。
新たに三脚を買うにしても海外まで持っていく必要が有るので出来ればスーツケースに入るような小型の方が良いですね。
小型ゆえのぶれ易さは脚を出来るだけ伸ばさないで使う事で対応すれば良いです。
ベルボンならULTRA LUXi M、スリックならSPRINT MINI 2などが良いのでは。
（どちらもKissに対してはギリギリの性能なので高くして使わない方が無難です、腰の辺りまでの高さにしておく写す時はしゃがんで構図を確認してみてください）

現地で板やダンボールを調達し難い時は薄いベニヤ板を15cm～20ｃｍ角に切ったものを3枚持っていくと良いです。
三脚はスーツケースに入れるとX線検査で必ずチェックされるので出しやすい所に入れておく方が良いですよ。

リモートコントローラーは有線式にしたらしたで断線の可能性が高まるので予備の電池を用意しておき今使ってるRC6をそのまま使う方が良いと思いますよ。
電池の消耗が激しいのはポケットなどに入れて温度が下がり過ぎないようにすれば何とか使えると思います。
最悪、カメラ本体のみでセルフタイマーを使ってシャッターを切る方法も有ります。
（RC6やセルフタイマーだとカメラ側で設定できる最長シャッタースピードが30秒なのでISO感度を高めにしたりF値の明るいレンズを使うようにした方が良いです）
有線式のRS60を使うなら配線が凍って割れてしまわないように包帯のような布で巻いた上、耐寒性能のあるテープで巻いておく方が良いですよ。
RC6の電池が消耗したのは仕舞っておいた時にボタンが押しっぱなしになってた可能性も有りますよ。

カメラ本体の電池ですがこちらも寒さで能力が落ちるので予備をいくつか用意しておく方が良いですよ。
撮影時間にもよりますが枚数より待機時間の長さの方が寒さの影響が大きくなります。
バッテリーグリップ BG-E8と単三型充電池の組合せも検討してみてください。
電気的な知識が有るならばオプションのDCカプラーと外部電池の組み合わせにして外部電池を防寒具の内側に入れておくとかなりの寒さでも電池の心配無しに写す事ができます。
（電源コードやプラグの改造が有るので自己責任になります）

カメラ本体の温度低下を抑える方法としてレンズとファインダー部分以外のボディを少し厚めの布で巻いておく方法も有ります。
カメラ用のレインカバーとエネループカイロの組み合わせなども効果的です。
とにかく、カメラをむき出しにしないだけでも低温時の対策になります。
（RC6を使う場合は受光窓に注意してその部分は透明素材か開けておくようにしてください）

デジタルカメラは撮影する事で自身が熱を持つのでその熱を逃がさないようにすれば結構な低温でも写す事が出来ます。

気温がかなり低いなら三脚などの金属部分には素手で触れないようにしてください。
一瞬で皮膚が張り付いて取れなくなって皮膚が取れなくなったりはがれてしまったり大変な事になります。

カメラ側の注意としては寒い所で撮影したカメラをそのままむき出しですぐに室内に入れないようにしてください。
（カメラの内外が結露の影響で水没と同じような状況になり壊れてしまいます）
撮影後、乾いた綺麗なタオルなどで包んでジップロックなど密閉できる袋に入れて数時間室内の温度に馴染むまで開けないでください。
（夜間の撮影が終わった後、翌日の食事後に開けるくらいで丁度良いです）

カメラのAFは効かない可能性も有るのでマニュアルフォーカスが使えるように練習しておいてください。
日中なら雲、夜間なら満月近くの雲が綺麗に写せればOKです。
（レンズに距離指標が書いてあればそれをあてにして無限遠に合わせればほぼOKのはずですがこれも事前に確認しておく方が良いですよ）

オーロラの明るさにもよりますがISOは800～3200、シャッタースピードは10～30秒を基準にシャッタースピード優先モードと露出補正を組み合わせて写してみてください。
まずはテスト撮影して写り具合でISOとシャッタースピードを決めてしまえば良いです。
少々の露出のばらつきを後から調整できるRAWモード、或いはRAW＋jpegモードで写しておく方が良いですよ。

出来るだけ出発までにオーロラを写した人のHPなどを沢山確認しておくと失敗が減らせますよ。