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SD10~SD14ユーザーです。
他にニコンのD3やD80等も使っていますが、ニコンやキャノンのカメラに比べるとレスポンスと言うか機材の反応速度は決して褒められた物ではないです。
広角レンズ使用時のAF精度もあまり高いとは言えません。これはカメラ自体の解像度が高いのと相まって、ハッキリ見えてしまう場合も有ります。
じっくり時間を掛けて撮る、ということなら良いのですが、片手でシャッターを押す様な気軽さを求めるのは無理です。
そんな事をしたら、ブレボケ写真を頻発する事になるでしょう。
また、高感度に対する期待もあまり出来ません。SD15では400程度でも大丈夫な様ですが、私的にSD14でISO400 にするのは非常に躊躇します。
ですので、暗い所での撮影ではフラッシュに寄るライティングは不可欠です。
あと基本的に撮影技術と画像処理に長けた人でないと、上手く撮影しその高い画質を享受する事は難しいでしょう。
非常に手間と気を使う撮影が出来ないとダメだと言う事です。私的にはフィルムを使うより気を使った撮影をしてしまいます。
ただ、画質として比較すれば、フォーマットが違う分不利では有りながらニコンD3と良い勝負をする画質には驚きます。ただしISO100以下で高画質レンズ使用でシビアに撮影して慎重にRAW現像した場合に置いてです。

それからホワイトバランスに付いてですが、このカメラは世界唯一のカラー素子です。ですので基本的なカラーバランスを持っていると思われます。私的に使った感想ではやはり「デイライト」が一番高画質です。
その他の「タングステン」等の場合、足りない色合いの部分の感度を上げて対応する様な仕組みになっているようで、感度を下げて撮影しないと、きれいな画質を得る事が出来ません。
ホワイトバランスに付いてはメーカーに確認しましたが、ほぼ私の言う通りと言う返事が返ってきました。
ですので基本的にはフィルムと同じで、フィルターワークで色温度を決めて行く、と言うのが理想的な感じです。

撮影だけでなく、RAW現像処理にも気を使う事で、一世代前のハイエンド機種と対抗出来る画質は魅力ですが、そうまでして使う意味がどこに有るのか？は今でも疑問です。
ただ一つだけ、モノクロ写真での再現性は群を抜いています。デジタルでモノクロを撮る場合には必携な機材でもあります。
またカラーでも色の分離の悪さが、フィルムライクであり、その辺りも捨てられない魅力でもあります。

基本的に特殊な機材であり、他人がSD系カメラで撮った写真に憧れて買うと「えらい目に遭う」事も有ると言う事です。
もしそのカメラだけ購入されるとしたら、それなりの覚悟、が必要だと思います。