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MP3は音声圧縮の標準規格です。昔からある規格なので広く普及しており、ほとんどのデジタル音楽プレーヤーで再生が可能です。音楽データに使用する際には、個人差もありますが128kbpsまでは視聴に耐えうる音質（劣化ががあまり気にならない）を保つことができると言われています。AACはMP3より新しい標準化形式です。シェアでMP3を置き換えるには至っていませんが、多くのデジタルプレーヤーで再生ができます。着うたや地上デジタル放送でも用いられていることから、携帯電話でも再生できることが多いです。96kbpsでMP3 128kbpsと同程度の音質を保つことができるといわれています。HE-AACとはAACの拡張機能で、きわめて低いビットレートでの音質を改善するためのモードです。64kbps以下での音質がAACと比較して良くなりますが、プレーヤ側が再生に対応していないと音質は補正されません。極端にファイルサイズを下げたいのでなければ、互換性の問題からも普通のAAC形式を利用した方が無難かと思います。着うたフルの形式にも採用されているので、携帯電話やスマートフォンでも対応しているものがあります。WAVとは、ウィンドウズ上でPCMデータを扱うときの形式の一つです。ようは、CDのデータをほぼそのままコピーするようなものだと思って良いと思います。データを圧縮しないので、音質はCDそのままに保たれますが、容量が圧縮ファイルに比べ5～10倍くらい大きくなります。WMAとは、マイクロソフトが開発した音声圧縮形式です。独自規格のためAACやMP3よりも汎用性はありませんが、それでも多くの機器で再生できる形式です。128kbps以下に圧縮した際にMP3よりも劣化が少なく感じられると言われています。ATRACとは、ソニーが開発した音声圧縮形式です。MDで用いられてきた形式です。独自規格で、またPCでのデータ管理にあまり利用されない形式のため、汎用性はかなり低いです。ファイルを直接再生できる機器はウォークマン、PSPなどのソニー製品が挙げられますが、それ以外で対応している機器は少ないです。64kbpsくらいの低ビットレートでも視聴に耐えうる音質を保つことができるといわれています。AAL（ATRAC ATRAC AdvancedLossless）とは、ATRACをロスレス形式に拡張したものです。標準のATRACデータに、本来カットする部分のデータを追加し圧縮することで、元の音質を損なうことなくデータを保存することができ、サイズも5～8割程度（音源によって変わる）におさえることができます。再生はウォークマンしか対応していないと言っていいと思われます。ファイルサイズはどうなっても良いが音質が劣化するのは絶対に嫌だというならばWAVかAAL形式が良いでしょう。そこまで気にしないのであれば、どれを使っても問題ないとは思いますが、汎用性はMP3＞AAC＞WMA＞ATRACとなります。特にATRACは再生機器が少ないので、ウォークマン以外のプレーヤーを使う予定が少しでもあるのなら、それ以外の形式を使うほうが無難です。とにかくファイルサイズを小さくしたいならば、HE-AACかATRACの64kbps以下を使いましょう。